「これ、なんだろう?」 鹿児島市内の高校の資料室で、教員が偶然見つけた古びたA5サイズの2冊のノート。中を開くと、目に飛び込んできたのは「大空襲」「死傷者」といった鉛筆の文字。それは終戦を迎えた昭和20年の「学校日誌」でした。 学校や子どもたちの日常を教員が記録した「学校日誌」。戦時中の日誌の多くは、空襲で焼けたり、戦後に処分されたりして残っていないと考えられてきました。 しかし最近の専門家の調査で、全国に少なくとも100校以上の日誌が残っていることが確認されました。 戦争で翻弄される学校生活。「学校日誌」が伝える80年前の戦争とは。 (社会部記者 富田良) 教え子を火葬した教員 日誌につづった思い
