妻が朝食に納豆を出さなくなって久しい。このような一文を書くと「炊事を女性に押し付けている差別主義者め。報いを受ければいい」とフェミィ意識の高い方々が言ってくるので、わざわざご説明差し上げるが、我が家は炊事については朝食は妻、夕食は僕という具合に夫婦で分担しているので安心してご自分の人生に向き合っていただきたい。少々おかしいと感じるのは妻が僕に納豆を出さない一方で自身の朝食には納豆パックを付けている点である。いつ頃から現在のスタイルに落ち着いたのか定かではないが僕が気がついたのは、シン・ゴジラ公開前、夏の初めくらいのことだ。当時、理由を訊ねて「核家族化したこの国において、なぜ、納豆は3パックワンセットで売っているのでしょう?」とはぐらかされてしまった。愛人2人に納豆を供給しているために僕の分がないということだろうか。そう疑ったりもした。相手を疑い、詮索しながら生きるのは虚しいのでそれ以上追及