ポーランドの自主管理労組、連帯の記事を読もうと1981年の新聞を読んでいたら、韓国への砲身輸出事件が見つかった。 後に堀田ハガネ事件と呼ばれる事件だが、韓国が榴弾砲の砲身素材を日本から輸入しようとしたことがあった。ベトナム戦争以降のことで、米国がそれまでのように韓国を援助しなくなった。榴弾砲の供与も減ったので、自前で整備しようとして、その素材を日本から買ったというもの。 韓国は大阪の堀田ハガネに発注したが、それがどう回ってかバレて、武器輸出三原則の観点から国会質問になった。それはそれとして、その後追い報道がなかなか面白い。 81年1月28日『朝日新聞』には「韓国向砲身材料 砲撃で壊れるシロモノ」とある。要は、熱処理その他が不良であって、実射に耐えず倉庫に仕舞われているという話である。 砲身製造には、それなりのノウハウがいるが、それを持っている日本製鋼に発注すると、一発で砲身だとバレる。だか