高濃度の放射性セシウムを含む稲わらが肉牛に与えられていた問題で、福島県は18日、新たに県内の6市町7戸の農家でも同様の稲わらが与えられていたと発表した。7戸からは3月28日から今月6日までに計411頭が、同県内をはじめ東京都と埼玉、栃木、群馬、兵庫各県の食肉処理場に出荷されていた。 県によると、411頭の内訳は、須賀川市の農家が383頭を出荷したほか、郡山市(2戸)、二本松市、本宮市、白河市、会津坂下町の農家がそれぞれ2~13頭出荷した。須賀川市の農家は稲わらを宮城県の業者から購入していた。本宮市の農家の稲わらからは、一連の問題で最大の1キロ当たり69万ベクレルの放射性セシウムが検出された。【安高晋】