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ブックマーク / science.srad.jp (17)

  • 牛の二酸化炭素排出量を抑える「超高密度放牧」 | スラド サイエンス

    家畜による温室効果ガスの排出量は全世界の約14%を占めており、とくに牛は一頭あたり毎年約100キログラムのメタンを吐き出すと推定されていることから、気候変動の世界では悪役とされてきた。リチャード・ティーグ教授率いるテキサスA&M大学の研究チームは、この問題を改善するための効果的な放牧システムを発見した(CNN、Slashdot)。 その手となったのがダニー・スラブバート氏の放牧方法だ。彼は牛の群れの密度を大幅に高め、特定の場所の草をべ尽くしたら別の場所に行くという回遊鳥の群れのような仕組みを作り出した。この方法は超高密度放牧と呼ばれている。牛がすべての草をべ、糞をすることで、良質な草の種のみが生き残る。そしてそこにカブトムシの幼虫を紛れ込ませる。小さな虫は糞を分解し、大きな虫は自然の肥料を土壌の奥深くまで運び込む。これにより土壌と草原の状態が良くなる。 研究では、適度に効果的な放牧シ

    zakki_51
    zakki_51 2020/03/15
  • 地球温暖化に懐疑的なトランプ氏の大統領就任によってNASAの気候変動関連研究が止まるおそれ | スラド サイエンス

    ドナルド・トランプ次期米大統領は以前から「地球温暖化はでっち上げ」と主張しており、大統領の就任後には気候変動関連について大幅な予算削減があると見られている。トランプ氏の上級顧問であるBob Walker氏の発言によれば、氏はNASAの地球科学部門における気候変動関連部門の研究予算をすべて削減する方針のようだ(guardian、Slashdot)。 これによってNASAがこれまで行ってきた温度、氷、雲や他の気象現象に関する観測や研究が停止することになる。Bob Walker氏によれば「進行中のNASAプログラムをすぐに止めることは難しい。また私は気候研究が必要であると信じる。しかし、気候変動研究は政治色が強くなってきており、研究者の仕事を徐々に蝕んでいる。トランプ氏は科学分野は政治化されるべきではないと考えている」としている。また、トランプ氏は深宇宙探査には予算を回していく方針だという。 こ

    地球温暖化に懐疑的なトランプ氏の大統領就任によってNASAの気候変動関連研究が止まるおそれ | スラド サイエンス
  • 「2倍の染色体を持つ」アフリカツメガエルのゲノム解読に成功 | スラド サイエンス

    東京大学の研究者らが参加する国際アフリカツメガエル・ゲノムプロジェクト・コンソーシアムが、近縁種の2倍の染色体を持つことで知られるアフリカツメガエルのゲノム解読に成功したことを発表した(東京大学の発表、朝日新聞、Nature誌掲載論文)。 アフリカツメガエルは異なる2種類のゲノムを備えた「異質四倍体」という生物だが、今までその全ゲノム解析は行われていなかった。今回その全ゲノム情報が解読されたほか、アフリカツメガエルのゲノムの中にある2種類のゲノム(サブゲノム)が別々の染色体のセットに分かれて存在することも明らかになったという。 たとえば人間など有性生殖を行う多く生物では、父親と母親のそれぞれのゲノムを引き継いでいる。この場合、同種の2セットのゲノムを持つため「倍数体」と呼ばれているが、今回話題となっているアフリカツメガエルは異なる種のゲノムを2セットずつ持っているのが特徴。これは異なる近縁

  • 実験室で卵巣の環境を人工的に再現し卵子を大量生産することに成功 | スラド サイエンス

    九州大学などの研究グループが、マウスの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から卵子を大量に作り出し、その卵子から子供を誕生させる過程をすべて実験室環境で行う実験に成功したそうだ(NHK、時事通信、Nature誌掲載論文)。 実験ではマウスの尻尾の組織から作ったiPS細胞を培養液の中に入れ、培養液の成分を徐々に変えることでマウスの卵巣の中の環境を人工的に再現したという。その結果、iPS細胞から成熟した卵子およそ1000個を作り出せたそうだ。卵巣の環境を人工的に再現して卵子を作り出すことに成功したのは世界で初めてだという。

    実験室で卵巣の環境を人工的に再現し卵子を大量生産することに成功 | スラド サイエンス
  • デジタルデータ化によって人類の知識が消失するリスク | スラド サイエンス

    TCP/IPの設計に携わり「インターネットの父」とも呼ばれるヴィントン・サーフ氏が、デジタルコンテンツの保存寿命について懸念しているという(MOTHERBOARD、Slashdot)。 現在デジタルデータの保存に多く使われている磁気ディスクには粘土板ほどの耐久性はない。そのため、仮に紙の経典などをデジタルデータに置き換えた場合、データとしての寿命は紙などよりも短くなってしまう可能性が高い。さらにデジタルコンテンツの多くは、表示のための専用アプリケーションを必要とする。我々はこの難問に取り組まない限り、知識が時とともに消え去ってしまうかもしれないとしている。

  • オバマ大統領、寄生虫の名前になる | スラド サイエンス

    ストーリー by headless 2016年09月10日 11時38分 happy-birthday-mr.-parasite 部門より マレーシアで発見された新種の寄生虫に、米国のバラク・オバマ大統領にちなんだ名前「Baracktrema obamai」が付けられた。発見者で命名者のThomas Platt氏によると、大統領の名前を寄生虫の名前にするのは敬意を表したものであり、侮辱ではないとのこと(論文、 Mashableの記事)。 Baracktrema obamaiはホオジロクロガメやマレーハコガメの肺に寄生する住血吸虫の一種で、共通の特徴を持つUnicaecum ruszkowskiiと比較して数倍細長いという。この住血吸虫は宿主のカメに危害を及ぼすことはないが、人に寄生すると重大な疾患を引き起こす可能性もある。 インディアナ州・セントメリーズカレッジの生物学教授を最近引退したP

  • 打ち上げ前試験中のファルコン9が爆発、長征4Cも打ち上げ失敗 | スラド サイエンス

    2015年の打ち上げ失敗後は順調な打ち上げが続いていた民間宇宙開発会社SpaceXのファルコン9ロケットだが、9月1日午前9時07分、今週末の打ち上げに向けて行われていたケープカナベラルでの打ち上げ前試験において爆発、機体・衛星ともに失われる事故が発生した(sorae.jp、Engadget Japanese、爆発時の動画)。 爆発が発生したのは地上でロケットエンジンを数秒点火する「スタティック・ファイア・テスト」の最中だが、映像によれば、爆発自体は2段目付近で発生しており、現時点では原因ははっきりしていない。搭載されていたAMOS-6通信衛星は、アフリカのサハラ砂漠以南にFacebookの「Internet.org」計画としてインターネットを提供するものだが、機体ともども失われた。射場のダメージに加え、SpaceXでは次々回の打ち上げで回収したファルコン9の再使用にチャレンジする計画であ

  • 米FDA、遺伝子操作したネッタイシマカの放出実験による環境への重大な影響はないとの最終判断 | スラド サイエンス

    品医薬品局(FDA)は5日、フロリダ州で計画されている遺伝子操作されたネッタイシマカの放出実験について、環境への重大な影響はないとの最終判断を示した(FDAの発表、Oxitecのプレスリリース、The Verge、Mashable)。 実験が計画されているのはフロリダキーズ諸島のキーヘイブンで、英Oxitecにより遺伝子操作されたネッタイシマカ(OX513A)のオスを放出するというもの。オスのOX513Aとメスのネッタイシマカが交尾した場合、産まれた卵は成虫になる前に死滅する。オスのOX513Aは吸血せず、2日ほどで死ぬために環境への影響は少ないと考えられている。FDAでは3月に放出実験による環境への重大な影響はないとの事前判断を示しており、数千件のパブリックコメントの内容などを考慮して最終的な判断を行ったとのこと。 ネッタイシマカはデングウイルスやジカウイルス、チクングニアウイルス、

  • ヒトと動物の「キメラ」研究、米国立衛生研究所が助成を検討 | スラド サイエンス

    米国立衛生研究所が、受精卵を操作して動物の体内で人間の臓器や組織を作製する研究を認め、資金援助の検討も行う方針であることを明らかにした(Science、ヨミドクター、AFP、Slashdot)。また、これに対しては30日間にわたってパブリックコメント(意見募集)を行うという。 このような研究の結果、たとえば人間の遺伝子に由来する「人間のために臓器を取り出すための動物」などが実現する可能性があり、それについての懸念も紹介されている。

  • 実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害な化学物質を含むとの研究結果 | スラド サイエンス

    電子タバコの煙(蒸気)からはこれまでにも有害な化学物質が検出されているが、実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害物質を含むとの研究結果を米ローレンス・バークレー国立研究所が発表した(ローレンス・バークレー国立研究所のニュース記事、 The Vergeの記事、 論文アブストラクト)。 電子タバコの蒸気の成分は使用するリキッドによって異なるが、ほぼすべてのリキッドでプロピレングリコールとグリセリンが主成分となっている。これに着目した研究チームでは、プロピレングリコールとグリセリンのみのリキッドを使用して電子タバコによる吸入実験を行ったという。その結果、アクロレインやホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどを含む31種の有害化合物が顕著なレベルで検出されたとのこと。31種の中には過去に電子タバコの蒸気からは発見されていなかった酸化プロピレンやグリシドールも含まれる。 今回使われた電子タバコ器具は加

  • インド宇宙研究機関、人工衛星20基を一度に打ち上げ正確に軌道に乗せることに成功 | スラド サイエンス

    インド宇宙研究機関(ISRO)が22日、インド南東部スリハリコタのサティッシュ・ダワン宇宙センターから衛星20基を載せた極軌道衛星打ち上げ用ロケット「PSLV-C34」の打ち上げに成功した(Thr Times of INDIA、AFP、産経、Slashdot)。 今回の打ち上げでは、インド大学の学術向け人工衛星に加え、米国、カナダ、ドイツ、インドネシアなどの17か国の衛星が含まれる。20基の同時打ち上げは同国としては過去最多。 PSLV-C34は「Polar Satellite Launch Vehicle(PSLV)」とも呼ばれており、今回の打ち上げは36回目。ISROは今回の打ち上げで異なる軌道に衛星を安全に配置できる能力を示したという。世界的に衛星打ち上げのニーズが高まる中、商用ロケット打ち上げ企業にISROの存在感を示したいようだ。

  • 国際がん研究機関、 コーヒーに発がん性はなく、高温の飲み物にはリスクがあるとの研究結果を発表 | スラド サイエンス

    世界保健機関(WHO)が、コーヒーの飲用とがんの発症には因果関係がないとの結論を発表した。ただし、「とても熱い」飲料については発がん性が疑われるという(Reuters、農林水産省の「個別危害要因への対応(健康に悪影響を及ぼす可能性のある化学物質) > 最近の話題」)。 国際がん研究機関(IARC)で25年かけて研究した結果によると、「非常に熱い飲み物(65℃以上)」は道がんのリスクが高まるとのことで、「ヒトに対しておそらく発がん性がある」との分類になっている。いっぽう、コーヒーおよびマテ茶については「ヒトに対する発がん性について分類できない」に分類されている。

  • 佐賀県など、養殖フグの肝を全頭検査した上で食用にすることは認めるべきと主張 | スラド サイエンス

    毒性があるといわれているフグの肝を客に提供したとして大阪府のフグ料理店が摘発された(朝日新聞)。フグを飲店で提供するには原則として資格が必要になり(資格を持った調理師が処理した部位のみを調理して提供するケースであれば資格無しで許される場合もあり)、またフグの肉および皮、精巣(白子)以外の提供は品衛生法違反となる。しかし、最近では佐賀県や一部の養殖業者がフグの肝を用として供することを認めるよう主張しているそうだ(朝日新聞)。 佐賀県および養殖業者の主張は「特定の餌で養殖したフグの肝には毒性がない」というもの。ただし、ふぐ毒の研究を行っている長崎大の荒川教授によると、「養殖フグなら無毒とは言い切れない」という。そのため、肝の全頭検査を行い、毒が検出されなかったもののみを用とするという。 いっぽう、フグ料理店らの団体の「全国ふぐ連盟」は「絶対の安全はない」として解禁を反対しているという。

  • 人工エラ「Triton」、早くも開発中止で返金に | スラド サイエンス

    先月クラウドファンディングでの資金募集が話題になったばかりの人工エラ「Triton」だが、早くも開発困難として中止と返金が決定されたようである(アクアカタリストの記事、Engadget、deeperblue)。 Tritonは水中の酸素を取り出すことで、重いタンクを用いずとも45分間の水中呼吸が可能になるという画期的な製品で、クラウドファンディングサービスIndiegogoにて100万ドル近い資金を集めるなど注目を集めていた。前回の記事にも実現可能性を危ぶむコメントが寄せられていたが、危惧されていた通り一か月も立たずに開発中止が発表されることになった。中止の理由は「ポンプを付けて大量の水を遷移に流し続ける必要があるが、現行の技術では不可能と判断した」ためとされている。

  • 国土地理院がWebブラウザ上でプラグイン不要で閲覧できる3Dデジタル地図「地理院地図Globe」を試験公開 | スラド サイエンス

    数年前は ActiveX コントロールか NPAPI のプラグインのインストールを強制されて面倒くさかったけど、Ajax で見られるようになるとはいい時代になったものだ。 どこぞの e-Tax だか eLTAX とは大違い。。 地理院地図自体はずっと前からプラグイン不要のサービスやってますよ。ずっと前って言うと語弊があるかもしれませんが、少なくとも3年くらいはやってます。 http://maps.gsi.go.jp/ [gsi.go.jp] https://github.com/gsi-cyberjapan [github.com] 今回、唯一目新しい点は、(下に書いてあるように)Cesiumisに対応したってことで、UIは国土地理院が開発してるわけじゃありません。 http://cesiumjs.org/ [cesiumjs.org] 世界中で使われていますし、出来がいいのも当たり前。た

  • 「働かない働きアリ」は交代要員として必要であるという研究結果 | スラド サイエンス

    アリの集団には必ず8割の働くアリと2割の働かないアリが居る、という逸話は非常に有名だと思われるが、北海道大などの研究チームの調査の結果、これらは働くアリが疲れた時に代わりに働く交代要員であることが明らかになったという(北海道新聞、毎日新聞)。 今回の研究結果は、北大大学院農学研究院の長谷川英祐准教授の研究チームらが16日に英科学誌「Scientific Reports」に発表したもの。チームではシワクシケアリを用いて1匹ずつ異なる色を付けて個体識別した上で8コロニーを1か月以上に渡り観察した。その結果、最初に働いていたアリは時が経つと休むようになり、代わってそれまで働いていなかったアリが活動しだすことが確認されたという。また、コンピュータシミュレーションで働くアリばかりのコロニーと働かないアリが含まれるコロニーを比較した結果、働くアリばかりの場合、一斉に疲労でダウンしてコロニーが滅亡してし

  • カルフォルニア州、下水処理水を飲料用として使うことを再検討 | スラド サイエンス

    マーケティングの観点から言えば、下水処理水を飲料水として販売することは難しいとされる。どうしても不潔な印象をぬぐい去れないためだ。しかし、カリフォルニア州では壊滅的な干ばつにより、先月から取水制限が行われるようになり、従来は避けられてきた下水処理水を飲料水として使用することが検討されている(The New York Times、The Horizon of Reason、Slashdot)。 ロサンゼルスでは2000年に下水再利用プラントを完成させたことがあったが、一般市民の反対により計画は凍結されたことがある。現在、この計画を復活させることを検討中だという。それにあたって当局は、オレンジ郡で行われている取り組みを市民に啓蒙しているという。オレンジ郡では精製水を直接市民に提せず、地下の帯水層に供給し、自然水によって薄める形で供給する形を取っている。これにより、市民には「精神的なバッファ」が

    zakki_51
    zakki_51 2015/05/16
    日本の一級河川の上流の住民の処理水を放流して下流の住民が上水として取水しているのは大丈夫なのかな?国家なら戦争もチラつく事態かと思う。
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