『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 の監督モルテン・ティルドゥムはこのプロジェクトに関わる前に自身がどれだけアラン・チューリングについて無知だったか、いまだに驚いていると言います。いくつかの歴史的な事実が描かれていないと批判されることもある本作ですが、監督は「アラン・チューリングの感情を正確に描くことこそが大切だった」と語っています。 また、インタビュアーに「伝記映画を製作する際に、歴史の正確性の重要性をどう考えているか?」と問われた監督は、「正確さに対して多大な責任を伴う」と発言しています。その上で、事実を(映画という)2時間に納めなければいけない中で、全てを正確に描くことは不可能としてします。 監督は同時に、「感情は正確に描かれなければいけない」と語っており、あくまで事実を忠実に再現するのではなく、主人公の感情を観客に訴えることに注力したという旨の発言をしています。