高濃度の放射性セシウムに汚染された焼却灰の一時保管施設の工事が行われている手賀沼終末処理場(我孫子・印西市境)に16日、近くに住む我孫子市民約40人が集まり、抗議の意思を表明した。 集まったのは、近隣住民22人で先月25日に発足した「広域近隣住民連合会」(榎本菊次代表)メンバーのほか、同会の呼びかけに賛同した住民たち。一人一人が「放射能汚染灰持込反対」のカードを胸にかけ、工事の様子が見える処分場南側の道路に集結した。 県は先月21日から施設の本体工事を始め、今月下旬以降、施設が完成次第、柏市などの汚染灰を搬入することにしている。しかし、期限を9月末までとしていた国の最終処分場の候補地選定は、先送りされたまま。榎本代表は「いまだに最終処分場が示されず、ここで永久に灰が置かれるのではないかと住民は不安がっているのに、知事は『国を信用するしかない』と逃げている。一日も早く最終処分場を示してほしい