定員超過による補助金削減を免れようと、入学する意思のない付属高の生徒に「やらせ受験」をさせていた大阪産業大(大阪府大東市)が、系列の大阪桐蔭高校(同市)の生徒にも、同大のセンター試験利用入試の受験を無料で促し、大学の偏差値をかさ上げしていたことがわかった。 同大で昨年7月開かれた入試委員会の議事録などによると、大学は中堅クラスの偏差値を維持するため、学力の高い桐蔭高校の生徒に滑り止めとして無料で受験を促しており、2012年度に同大学に出願したのべ9274人のうち、24%にあたる2250人が大阪桐蔭高校からの受験者だった。大学側は「桐蔭からの出願がなくなると、受験者が急激に減少して入試広報の面で支障をきたす」とも説明していた。 大学が受験を促していたセンター試験利用入試は、1月のセンター試験の結果を添付すれば、1度の出願で、すべての学部学科の判定を受けることができる。同大の関係者は「大学