30年前の今日1992年10月5日に僕は放送作家としてデビューした。初めて担当した番組はフジテレビの『ウゴウゴルーガ』。当時のラテ欄には『ルーガ』とだけ記されている。これだけでは一体どんな番組なのかわからない。しかし観ても余計わからなくなる(脳がバグる)。そんな「変な」番組だった。だからなのか、放送後30年経った今でも熱狂的なファンを持ち、SNSで語り継がれている。 どうして番組に携わることになったのか?そもそもどういうきっかけで放送作家になったのか?質問に対して答える度に、「あなたが作った作品よりもその話の方が面白い」と言われる。物語を作ることを生業にしている者からすれば少し複雑な気分だ。 1,放送作家ほど楽しくて儲かる商売はない?僕は大学を卒業した後も就職せずしばらくフリーターをしていた。会社勤めがしたくないから気楽にフリーターをしていたわけではなく、在学中に抱えた借金返済のため(借金