今一つさえない米国株のパフォーマンス 米国では、現在、順調に経済が回復しているとの見方から量的緩和の縮小(いわゆる「Tapering」)が段階的に進んでいる。米国のマスメディアも現地のエコノミストらも、Taperingは遅くとも年末には終了するだろうという見方を崩していない。 そのため、金融政策上の焦点は、量的緩和終了後の利上げ(ゼロ金利政策の解除)のタイミングとなっている。ジャネット・イエレン議長はFOMC後の記者会見で「量的緩和が終了して3ヵ月以内程度に行うのがよい」と、利上げの具体的なスケジュールに言及したことから、米国市場では利上げに対する懸念が高まり、米国株式市場は一時、調整局面入りを余儀なくされた。 また、イエレン議長は、同じ記者会見の場で、Taperingについても、早ければ秋口にも終了させたいとの意向を示した。そのため、利上げも早ければ来年前半に実施されるのではないかという