経済論議の主戦場 参議院選挙が公示されました。参議院選挙の論定シリーズ、本日取り上げたいのは構造改革についてです。私は、今懐かしい絶望感を覚えています。アベノミクスによって少なくとも日本経済と政治の雰囲気が変わる前の八方塞がりの感覚です。海外から日本に向けられる視線は、無関心であり、その先にはかすかな哀れみさえ感じられます。サミットでも際立ったのは、日本の経済論議の世界からの圧倒的なズレっぷりでした。なんで、構造改革もせずに財政出動なのと。 主戦場は構造改革ではなかったのでしょうか。アベノミクスの一丁目一番地は規制改革ではなかったのでしょうか。岩盤規制に穴をあける総理の「ドリル」はどこにいってしまったのでしょうか。第一の矢の金融政策と第二の矢の財政政策で時間稼ぎをしている間に、第三の矢の構造改革を進めるのが心ある識者のコンセンサスかと思いきや、全くそんなことはないのです。与党は、開き直って