大阪の広域課題を協議する13日の「大阪戦略調整会議」(大阪会議)が流会したことは、大阪維新の会と自民党の対立の深さを浮き彫りにした。双方の激突が予想される11月22日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選も控える中、「ポスト大阪都構想」を巡る前向きな議論は期待できない状況になっている。 大阪府と大阪、堺両市の首長と議員計30人で構成する大阪会議。会長の今井豊府議(維新)はこの日午前10時から大阪市役所で第2回会合を開くと通告していたが、維新主導の運営に反発する自民、共産と竹山修身堺市長は姿を見せず、成立に必要な定足数(3自治体の委員各10人のうち、それぞれ7人以上)に達しなかった。 維新代表の橋下徹大阪市長は「維新も自分たちに都合の悪いことが決まりそうになれば欠席を考える。大阪会議は死滅した」と、自民を痛烈に批判した。 大阪会議は元々、「都構想で大阪市をなくさなくても、府市の協議で二重行政
