13年前に茨城県美浦村の清明川で、阿見町に住む茨城大農学部2年の原田実里(みさと)さん(当時21)が他殺体で見つかった事件で、フィリピン国籍の男が2日、強姦(ごうかん)致死と殺人の疑いで県警に逮捕された。県警は、原田さんとの面識は「不明」としている。若い命を奪った凶行に、関係者からは怒りや悲しみの声が上がった。 「10年(以上)かかり、遺族に対しては非常に長い間心労をかけた。これも慎重に捜査を積み重ねた結果。今後も全容解明に努めていきたい」。2日夜に稲敷市の公民館で開かれた記者会見。谷津成久・捜査1課長はそう語った。 逮捕された工員ランパノ・ジェリコ・モリ容疑者(35)=岐阜県瑞穂市=は2004年1月31日午前0~6時半ごろ、美浦村舟子かその周辺で原田さんに殺意を持って暴行を加えたうえ、首を圧迫して窒息死させた疑いが持たれている。県警は認否を明らかにしていない。県警は今後、共犯の疑いがある