都市計画を立ててからはじめるから失敗する まちづくりに必要なコンセプトやそこにひも付く建築物、さらにはまちの風景などを先に描いて、そこからまちの全体像をつくっていく都市計画は、建築を中心としたまちづくりの基本ではあります。ただ一方で、地域を活性化させたいのであれば、いきなり都市計画を用意しても、うまくいくとは限りません。 とくに、ヒト・モノ・カネもだいぶ限られたところでは……。 むしろ、用意したマスタープランに固執してしまいがちになり、そこにヒト・モノ・カネの多大な支出を伴うため、取り返しのつかない失敗となってしまうケースもあります。これからのまちづくりでは、そうした事態を避けなければなりません。 そこでまずは、「まちづくり」に対する発想から変えていきましょう。つまり、まちづくりに対する「大きなものをつくらなければ」という考え方を、根本から見直していくのです。たとえば、まちの大きさの定義に