【ワシントン高本耕太】トランプ米大統領が混乱の続くホワイトハウスの体制立て直しを図るなか、バノン首席戦略官の処遇に注目が集まっている。マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)との権力闘争が激化。さらに南部バージニア州で発生した白人至上主義を巡る死傷事件を受け、同主義との関連が指摘されるバノン氏を「解任すべし」との声が高まっているためだ。 CBSテレビは14日、ホワイトハウス周辺者の話として「バノン氏がトランプ氏の信頼を急速に失っている」と報じた。15日、記者団にバノン氏の扱いを尋ねられたトランプ氏は「彼は良き友人で、人種差別者では決してない」などとかばう一方、今後の処遇については「そのうち分かるだろう」と語るのみで明確な支持表明をしなかった。