神奈川県警、今年すでに74回線確認 大手通信会社から回線を借りて通信サービスを提供する事業者(MVNO)の音声通話機能付きSIMカードが、振り込め詐欺に悪用されるケースが急増していることが、神奈川県警捜査2課の調べで分かった。昨年は10回線が確認されたのに対し、今年は6月末までに74回線に上った。犯行に多用されていたレンタル電話は減少傾向で、県警は「犯行ツールがシフトし始めた」とみて警戒している。【村上尊一】 MVNOのSIMカードは「格安SIM」とも呼ばれ、利用者が増えている。捜査2課が昨年1月〜今年6月、振り込め詐欺に使われた885回線の契約状況を調査したところ、84回線がMVNOの音声対応SIMと判明した。今年になって急増している。