戦闘機による騒音が激化している米空軍嘉手納基地=沖縄県嘉手納町で2023年12月8日、本社機「希望」から 沖縄は15日、米国統治から日本に復帰して52年を迎えた。日米両政府は軍事行動を活発化させる中国を念頭に、南西諸島の防衛力を強化する方針で、沖縄での米軍の訓練は激しさを増し、自衛隊の増強も進む。岸田文雄政権は過重な基地負担の軽減を「政府の最重要課題の一つ」と位置付けるが、一連の「南西シフト」によって県民の負担感は逆に増している状況だ。 「わが国の安全保障環境が厳しくなり、基地の運用も激しくなっている。負担軽減の実感はなかなか感じられない」。多くの戦闘機などが配備されている米軍嘉手納基地を抱える沖縄県嘉手納町の当山宏町長は13日、記者団にそう語った。