政界から芸能界まで幅広いジャンルでスクープを連発する「週刊文春」を率いる新谷学編集長。1989年に文藝春秋社に入社して以来、28年間にわたって培ってきた仕事術を綴った著書(『「週刊文春」編集長の仕事術』ダイヤモンド社刊)も話題を集めた。出版不況のなか奮闘著しい「週刊文春」の強さの秘密は何なのか。新谷編集長と田端信太郎・LINE上級執行役員との対談を通じて、その強さの理由や誌面作りの方針などが明らかとなる。 ジャーナリズムをふりかざすのではなく 純粋に面白い話だから記事にする 田端 非常に野次馬的な興味からお聞きしたいのですが、週刊文春の収益構造は雑誌の販売部数によるものが大半を占めていて、広告収入にはさほど依存していないという感じなのでしょうか。 新谷 いやいや、バブルの頃などは広告収入が半分程度のウエートを占めていて、毎週1億円が入ってくるような状況でしたよ。でも、今は減ってきていまして
