ある種の「既得権」が社会に無視できないほどの害悪を与えている場合、私たちはこの「既得権」とどこかで対峙せざるを得ません。この場合、この「既得権」の上に胡座をかいている人々からの猛反発を受けることは避けられません。また、その「既得権」のもたらす害悪が未だ大きい場合、その「既得権」に嫌気を指している人々の多くは、これを打破しようという動きが相当程度盛り上がるまでは、「既得権」者たちによる弾圧を恐れるがあまり、その「既得権」がもたらす害悪について口を閉ざし、「既得権」に対し反旗を翻す人間に対しても冷酷に振る舞わざるを得なくなりがちです。 日本のネット社会では、「匿名の陰に隠れて誹謗中傷を執拗に行う」という既得権が無視できないほどの害悪を与えていますから、私たちは、いずれ、これと対峙せざるを得ないのですが、これに対峙しようとすると、この「既得権」の上に胡座をかいている人々からの猛反発を受けることに