スコアのうえでは1-2。だが内容的には、完膚なきまでに叩きのめされた完敗である。 決勝トーナメント進出のためには非常に重要なグループリーグ初戦で、日本はコートジボワールに逆転負けを喫した。 本田圭佑、香川真司のエースふたりの見せ場は少なかった 前半16分にFW本田圭祐が鮮やかな先制ゴールを叩きこんだ以外、まったくと言っていいほど見せ場のない試合だった。キャプテンのMF長谷部誠は「今日は前半も後半も自分たちのサッカーが表現できなかった。それが一番」と敗因を語る。 では、長谷部の言う「自分たちのサッカー」とはどんなものなのか。 ザッケローニ監督が頻繁に口にする言葉を借りるなら、「主導権を握って試合を進めるサッカー」ということになるのだろう。 相手がボールを持った状態で守りを固め、一発のカウンターを狙うようなサッカーを目指してきたわけではない。あくまで自分たちで長くボールを保持し、攻め続ける。そ
