大阪大学(阪大)は、神経終末部において、神経伝達物質の放出に必要とされるSNARE複合体の機能異常によって、神経細胞に局在しシナプスの可塑性や神経伝達物質の調整などを行っているたんぱくである「α-シヌクレイン」の集積が生じることを見出したほか、同所見の発現は神経細胞の種類によって違いがあることを見つけたことを発表した。 同成果は同大大学院医学系研究科情報統合医学講座(神経内科学)の望月秀樹 教授、北里大学医学部の水野美邦 客員教授(神経再生医療学講座)、同 高橋正身 教授(生化学講座)および同 阪上洋行 教授(解剖学講座)らによるもので、詳細は米国神経科学学会誌「Journal of Neuroscience」に掲載された。 α-シヌクレイノパチーは、多系統萎縮症(MSA)、レビー小体型認知症(DLB)およびパーキンソン病(PD:Parkinson's disease)などを含む神経変性疾