アーティストなら誰しも、「何のために作品を作るのか」と自問自答したことがあるだろう。時に無力感や、自己満足かもしれないという疑念に苛まれ、時には、ただ強迫観念だけに突き動かされてアーティストは制作を続ける。それでも、作品を作るという行為は人類史を通して今まで連綿と続いてきた。 アートのパーパス(目的・存在意義)とは何かという問いに対し、アーティストが言葉や作品を通じて答えたり、何かを仄めかしたりするたびに、私は自然と耳をそばだててしまう。そこで、こうしたことに関して明確な意見を持つ7人のアーティストに、この質問を投げかけてみた。彼らの中には人生の指針となる言葉を返してくれた人もいれば、いかにもアーティストらしく、この問いを創造的な、あるいはコンセプチュアルなチャレンジとして捉えた人もいた(そして今回の記事には掲載していないが、シンプルに「分からない」とメールを返してきたアーティストもいる)
