かつて海底炭鉱によって栄えた長崎県の端島、通称「軍艦島」。エネルギー政策の転換に伴い1974年に閉山し、それ以降は無人島となっていたが、2009年、島の一部への上陸・見学が可能になって以降、観光地として人気を博してきた。映画『007 スカイフォール』ではこの島をモチーフにした廃墟の島が登場したほか、実写版『進撃の巨人』ではロケ地として使われたことが話題を呼んだばかり。2015年7月には「明治日本の産業革命遺産」のひとつとしてユネスコの世界文化遺産に登録された。日本の近代化を支えた石炭産業の名残を現在に伝える貴重な場所として、その注目度は高まる一方だ。 そんな軍艦島は、先述したように現在は無人島であり、電気も水道もガスも通っていない。電気がなければ、島内に携帯電話の基地局を設置することはできない。しかし、KDDIはある方法を使って、「軍艦島でスマホが使える」を実現している。その秘密を探ってみ