大雪の影響で2月1日から全面運休が続くJR大糸線南小谷駅(北安曇郡小谷村)―糸魚川駅(新潟県糸魚川市)間。経営するJR西日本は17日、当初予定の今月21日から3月13日までに延長すると発表、「平成18年豪雪」の時以来の長期間に及びそうで、病院に行くお年寄りからは困惑の声が出ている。ただ、列車本数と同じ上下10本のバスとタクシーを運行しており、住民への影響は限定的とみられる。この路線を含め地域の交通のあり方をめぐる論議に一石を投じそうだ。 新潟県境の小谷村大網(おあみ)集落。一人暮らしの竹田よねさん(87)は目まいなどの持病があり、2週間に一度、村営バスで麓の平岩駅(同市)に下り、糸魚川市内の病院に通う。代行バスで行くことは可能だが、「(バスは)鉄道と違って時間通りにはいかない。この寒さの中を待たされると思うと心配で…」。そうした思いが募り竹田さんは通院を諦め、薬を郵送してもらおうと考えて