百貨店が大閉鎖時代を迎えている。三越伊勢丹ホールディングスは、三越千葉店(千葉市)と三越多摩センター店(東京都多摩市)を来年3月に閉店すると発表。セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武は9月末に、そごう柏店(千葉県柏市)と西武旭川店(北海道旭川市)を閉めたのに続き、来年2月には西武筑波店(茨城県つくば市)と西武八尾店(大阪府八尾市)を閉店する。 大手百貨店は、この大閉鎖時代を、どんな舵取りで乗り切ろうとするのか。三越伊勢丹ホールディングス、大丸松坂屋(J.フロントリテイリング傘下)、高島屋、そごう・西武(セブン&アイ・ホールディングス傘下)という、大手4社それぞれに話を聞いた。 大再編時代から、大閉鎖時代へ 百貨店を取り巻く環境の厳しさは今に始まった話ではない。2000年後半から大再編が始まり、統合が相次いだ。2006年にそごう・西武がセブン&アイ・ホールディングス傘下となったの