(2015/3/2) 『ショムニ』の安田弘之 もうひとつの労働系女子マンガ 江角マキコ扮する脚立を担いだミニスカートのOLが、会社組織の理不尽さにズバズ バ切り込むドラマ『ショムニ』。彼女から繰り出される最強の正論に胸がスッとした人も多いのではないでしょうか。 会社員として「問題アリ」もしくは「能力ナシ」と判断された者たちが流れ着く「ショムニ=庶務二課」は、社内最弱&最底辺のポジションなわけですが、だからこそ組織の矛盾がよく見える。また、社内の人たちから放って置かれ、組織の論理に取り込まれていないからこそ、言えることがある。 つまり「周縁」にいるために負け犬扱いされている者こそが「中心」の愚かしさを指摘し、腐りきった会社組織を再生する立役者になっていたわけです。 同ドラマは、一般職OLに「周縁」の存在を引き受けさせました。男勝りのタイプから、女らしさを巧みに利用するタイプまで、さまざまなO