フィジカルインターネット実現の必要性として挙げられる積載効率の低下だが、これは本当なのだろうか?「フィジカルインターネットの課題を考える」連載第2話では、本問題を検証しよう。 慢性的なトラックドライバー不足などを背景とした、物流コストの上昇。抜本的な人員増加が望めない中で、物流サービス維持継続のために模索されているのが、フィジカルインターネットだ。 フィジカルインターネットは、インターネットの仕組み、とりわけ、シェアリング(共有)とコネクト(連携)をまねることで、荷主間にある壁、物流事業者間にある壁、運べる/運べない貨物の壁などを取り除き、限りなくオープンな物流ネットワークを創り上げることで、究極に最適化された物流を目指す「共同輸送サービス」の概念である。 フィジカルインターネットが必要とされる原因として名指しされたのが、ECの拡大による宅配便の急増と、トラックの「積載効率」低下である。