ソフトウェアの品質、複雑性、生産性などを具体的な数値で測るのが「ソフトウェア・メトリクス」ですが、何をどう計測し、計測値をどう使えばよいかという根本的な問題はいまだに解決されていません。本コラムでは、ソフトウェア・メトリクスの歴史をひもときながら、ソフトウェア・メトリクスの本質に迫ります。 本コラムでは、図1のようにソフトウェア・メトリクスの歴史を「混乱期」「胎動期」「活動期」「反抗期」「成熟・定着期」に分割し、前回活動期の後半と反抗期の前半を取り上げました。今回は、反抗期の後半と成熟・定着期について述べます。 復習:メトリクスの空中分解 ソフトウェア・メトリクス推進派は反対派が激突して、活動期になだれ込み、4つの大きなテーマを検討しました。 メトリクスの実地適用 コーディングが終わってメトリクスを適用し、悪い値が出たら、作ったものを捨てて、作り直すのか? それなら、メトリクスは、受け入れ