2017年1月17日のブックマーク (2件)

  • 木下古栗 単行本未収録作品感想

    死屍累々の日現代文学シーンにおいて、今最も価値のある作品を書いている作家といえば、もちろん木下古栗である。 一度ハマれば、木下古栗がなければ生きていけない身体になってしまう麻薬的な魅力を誇る作家だ。中毒者たちは必然的に、作品集『ポジティヴシンキングの末裔』『いい女vs.いい女』『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』のみならず、単行未収録作を求めて文芸誌のバックナンバーを漁る羽目になるのである。 (Wikipediaの作品リスト参照) 無限のしもべ(『群像』2006年6月号) 2006年の群像新人文学賞を受賞した、木下古栗のデビュー作。しかし現在に至るまで単行には収録されていない。ちなみにこの『群像』2006年6月号には作者の写真と短い受賞の言葉も掲載されている。風貌は「いかにも」というべき風格があり、写真と「埼玉県 30歳 無職」の堂々たるプロフィールまで合わせて作は完結する。

    木下古栗 単行本未収録作品感想
  • 木下古栗さんインタビュー

    大注目の作家 木下古栗さんにインタビュー。ストイックに独自の表現を追求し続けている木下さん。新刊『グローバライズ』のお話から創作についての考え方までたっぷりと伺いました。 木下古栗(KINOSHITA FURUKURI) 一九八一年生まれ。 二〇〇六年に「無限のしもべ」で第四九回群像新人文学賞を受賞。 著書に『ポジティヴシンキングの末裔』(早川書房)など。 『グローバライズ』木下古栗(河出書房新社 2016年3月24日) 古栗フリーク続出! これ以上ない端正な日語と繊細な描写、文学的技巧を尽くして、もはや崇高な程の下ネタや不条理な暴力、圧倒的無意味を描く孤高の天才作家、初の短篇集。 ─新刊『グローバライズ』とても楽しく拝読させていただきました。また、文芸誌「文藝」(河出書房新社)2016夏号に掲載された『グローバライズ』の[創作論]もとても面白かったです。まずはこの短編集がどのように生ま

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