インドは、全国規模で「肥満税」を導入しようとする動きがある。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどによると、検討グループがナレンドラ・モディ首相に対し、ジャンクフードなどへの課税を2017年度(17年4月~18年3月)予算に組み込むよう提言した。肥満や糖尿病など生活習慣病の予防が目的だ。 課税対象となるのは、コレステロールを増やす飽和脂肪酸と塩分を多く含み、一般にジャンクフードと呼ばれる加工食品や、糖分を多く含む飲料など。徴収した税は、中央政府の健康関連支出の財源とする。 検討グループのメンバーによると、同国内ではジャンクフードや砂糖入り飲料の消費が急拡大しており、生活習慣病の増加の一因になっているという。国民の健康増進のため、課税してそれらの消費の勢いを落とすのが提案の趣旨としている。 専門家によると、インドはここ数年、ジャンクフードと砂糖入り飲料が一因とみられる肺や心臓の疾患、がん