今年、創刊50周年のマンガ誌「ビッグコミック」(小学館)の関係者に、名作誕生の裏側や同誌について聞く連載企画「ビッグに聞く」。第20回は、「AKIRA」などで知られるマンガ家で映画監督の大友克洋さんが登場。同誌への思い、転機、ファンが待ち望む新作について聞いた。 ◇ビッグはいつもビッグであってほしい 大友さんは「ビッグコミック」を創刊号から読んでいた。当時は13歳だったといい「創刊号はよく覚えてますよ。平とじ(背表紙がある製本)ですもん。来た!と思った。買って手に持つ喜びがあった。僕はいつだって新しいものを追っかけているので、マンガはこうなっていくんだなあと思った」と振り返る。 同誌について「マンガ家にとって、ハードルが高い雑誌はあっていいのよ。『ここにはなかなか描けないよ』っていうステータスね。誰でも描けるマンガ誌を作っちゃいけない。むしろ『ここに載るには100年早いわ!』と言ってていい