不満分子はカネで懐柔か。民主党は24日までに、消費税増税法案に賛成した議員に「政策活動費」=「氷代」として1人あたり100万円を支給する方向で調整を始めた。造反者への処分が軽いことへの不満をやわらげる狙いがある。 民主党は所属議員に年間1000万円の活動費を渡しているが、今回はこれに上乗せされる形になりそうだ。反対した議員は党員資格停止中のため、受取れないとみられる。 野田佳彦首相は「消費増税賛成した人が批判され、反対した人が英雄視される風潮はいけない」と述べた。民主党を除名された小沢一郎元代表らが「造反有理」とならないように強く牽制するとともに、賛成した議員へのケアを考えたわけで、今回の措置はこの考えに沿ったものといえる。 民主党は消費税増税法案の閣議決定と法案提出を前にした今年3月にも、新人議員に限って1人あたり300万円の「活動費」を支給して党内の引き締めを図った。 しかし、