サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
plaisir.genxx.com
Sony DSC-RX100 / Hayama / Kanagawa / Japan. 夏も閉じかけているけれど、海について少し。東京の人にとって、自分の海は、どこだろうか? Sony DSC-TX10 / Enoshima / Kanagawa / Japan. 数年前までは、ふらっと日帰りで海に行きたくなったならば、江ノ島近辺の片瀬海岸西浜をよく訪れていた。夏の間、ここは海の渋谷だ。ごちゃごちゃと汚く、砂はぬめっと黒光り、新宿とは正しく違った意味で猥雑。つまり、ゴミゴミしていて、若い男女の性的な駆け引きという点においてのみ力が満ちていて(だから渋谷と同じく「怪しさ」はなく淡々としている)、ロケーションそれ自体は、フランス人ジャーナリストが評していわく、ドブ川の果て。自意識と、相手の容姿の値踏みに満ちた視線の交差点。とても素敵で楽しいのだ。 Sony DSC-TX10 / Enoshim
Canon PowerShot S100 / Shibuya / Tokyo / Japan. 7/31で終了したので遅きに失した感はあるけれど、ワタリウム美術館で行われていたChim↑Pomの「ひっくりかえる」展の感想を少しだけ残しておこう。 「アートは社会を変えることができるか?」という問いを真正面から引き受けているかどうか。Chim↑Pomの存在意義はその1点のみにある。「美しさ」ではなく、社会に面と向かう媒体としてのアート。アートという媒体を通してしか向き合えない在り方で社会に対峙する方法を模索すること。その面と向かうメンタリティがChim↑Pomの潔さだし、Chim↑Pomはただその一点のみにおいて評価されているのだと自分は思う。 で、当然のことながら、「ひっくりかえる展」に展示されていた、Chim↑Pomがキュレーターとしてセレクトした他のアーティストたちの作品も、”アートの社
Olympus E-510 / Roppongi / Tokyo / Japan. 「YOOX インターナショナルサイズ」という検索キーワードでたどり着く人が多くて気になったので記事を起こしておこう。とにかく安く、でもハイリターンに、つまりCP高く、「オサレ」を享受するにはどうすれば良いのか。RAGTAGやJUMBLE STOREに代表されるブランド古着屋を使う、というのはひとつの答えだ。しかし、もうひとつのオプションとして、海外通販がある。洋服だって、海外から個人輸入を行った方がもちろん安いのだ。 ■ZOZOTOWN?YOOX? 国内を代表するアパレル通販サイトのZOZOTOWNは見ていて楽しいが、所詮は国内のセレクトショップ価格なので、高価すぎて使い物にならない(セール時をのぞく)。何気なくタンクトップやTシャツが欲しくなり、ZOZOTOWNから新品を購入するやり方は決してCPが高いと
55,615 views | 2 users 0 user 0 user | http://plaisir.genxx.com/wp-trackback.php?p=229 Amazon Related Search 9 Responses to “Smartbuyglasses, Shadestation, 誠” 詐欺ですよ Says: 7月 13th, 2011 at 20:26:12 私も買いましたが フレームは曲がってるしシールの跡はついてるし。 そもそも私が買ったサングラスはビニールシールがついているのですが ここから届いたものは紙のシールをはがしたあとがついていました。 フレームもチタンのものなのに 根元から曲がっていて 電話で問い合わせたらお近くの眼鏡屋さんで修正してもらってくださいとのこと。 持っていくと「こちらはチタンなので修正はできませんし、曲がりすぎです」と・・・
Nikon D40 / Shichirigahama / Kanagawa. 性格とはいったい何だろうか。もちろんこれは奇妙な問いだ。「彼はだらしがない」「あいつはまじめ」「ネクラな奴は嫌い」「うちの彼氏イケイケだから浮気されんの怖い」――わたしたちは性格とは何かを問うことなしに自由気ままに性格について語れるのだから。しかしこう考えてみよう。性格なるものが< きちんと>存在しているとするならば、それはいったいどういう形においてだろうか?と。自由気ままにではなく、実証的な科学というフィルターを通してもなお語りうる< 性格>の姿はいったいどのようなものだろうか?「蒸し暑い」と語るのは自由だが、「気温34度・湿度86%」といわれるとずいぶん世界が明瞭になる。同じようなやり方で性格を考えると、いったいどんな世界が浮かび上がるのだろう? 性格について科学的な研究を行っているパーソナリティ心理学の分野
良いお店、なおかつお店のホームページについているSBM数的にまだあまり知られていないようなのでご紹介。JazzBar&招き猫 サムライというジャズカフェ・ジャズバー・招き猫博物館。東京にサブカル的なディープ・スポットは数多あれど、これほどアクセスの良い場所は他に知らない。ディープなお店は駅徒歩10分が相場だ。ところがこのサムライは新宿駅東南口を出てすぐ、徒歩1分。ルミネのスタバに行くくらいならば、迷わずここへGo。新宿で下北沢的「ゆるさ」に癒されたいとき、あるいは読書したいときにも最適。 ジャズ喫茶・ジャズバーは2極分化する傾向が強い。一方の極には、ジャズの深い理解・昭和の思想と伝統に裏打ちされた自負を強くもつ四谷いーぐるのようなジャズ喫茶が(マスターのはてなダイアリー)。これは真のジャズ好きのための場所だ。他方の極には、ジャズ喫茶独特の敷居の高さを下げて幅広い層に利用してもらえることを目
クラブ・ジャズ入門。ネット上にクラブジャズを解説したまともな日本語コンテンツが存在しないようなので、今回は「クラブジャズとは何か」を明快に・簡単に・誰でも把握できるよう説明してみます。Youtubeの動画を付けて、なじみのない人にも興味を持ってもらえるよう、極力工夫します。おしゃれチックな居酒屋で流れているジャズが居心地良くて好きで「なんとなくジャズに興味があるけど初心者には取っ掛かりがなく小難しそうでよくわからないからそのままだ」というあなたに。マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンに象徴されるモダンジャズの愛好家で、「クラブ・ジャズは所詮流行りモノであって真のジャズの名に値しない」と軽く考えているあなたに。「菊地成孔を通して難解さがエロスを醸し出すジャズの世界に興味を持ったけれど、それ以上ジャズの世界が広がらない」というあなたにも。なお、このエントリーは、最高峰のジャズDJでありクリ
昨日公開した現代音楽・クラシック・ロック・ジャズ・民族音楽から精神世界系の深い音をcomp.した「Deep Innerworld Mix」の評判が一部で良いみたいなので、ちょっとだけディスクガイドを書いておきますね。それぞれのアーティストについて別曲のYoutube演奏動画も貼り付けておいたので世界が広がると思います。もちろん、Sigur Rosのレア曲についての情報も。(聴きやすく爽やかでアッパーな音が欲しい人は「Jazz/House Upper Mix」をどうぞ) 1. Gekkoh / Susumu Yokota Susumu Yokotaは1992年にデビューした日本人アーティスト。もともとはテクノハウス系のアーティストとしてスタートしたけれど、作品を作るたびに音世界が変わっていき、最近はエレクトロニカやアンビエント系の作品が多いみたいです。クラシックや現代音楽にとても近い位置にい
Ricoh GX100 / Enoshima / Kanagawa. 目新しさも、深い洞察も、血肉沸き踊るような興奮もないお話なのですが、秋が夏を喰いはじめた9月中旬、江ノ電沿線を藤沢~鎌倉まで踏破してみたので、忘却に埋まる前に日記を残しておきます。東京圏の人にとってこれは本当におすすめできる散歩コース!もちろん「散歩コース」と呼べる定番ルートなどなく、江ノ電の線路を軸に据え、右に左に、街をどのようにかき分けて歩をすすめるのかは、あなたと、おそらくあなたと一緒に散歩する誰かさんの感性次第なのでしょうけれども。お金も時間も必要ない、下調べもせず地図も持たず、ただ歩くというそれだけのことで、散歩の醍醐味を満喫できます。いいじゃないですか湘南歩き。「そうだ京都へ行こう」というJR東海のCMにベタに「いいなぁ」と思ってしまうその愚直な気持ちを胸に、線路沿いを歩いてみたとある記録です。いわゆる「江ノ
ひさびさに音楽podcastの紹介を。自分がリピートして愛聴している音楽podcastは実は4つしかありません。まずは以前も紹介したGilles Peterson’s Worldwide Podcast(王道!)。随一のクオリティと懐の広さを誇るStones Throw Podcast(RareGroove, Soul, Funk, Jazz, Underground Hiphop好きにはたまらない)。あとはここでは紹介していませんがあまりに有名なMercedes Benz Podcast(Lounge系の音楽好きにはたまらない。ドライブする際に流したい主張しすぎないElectro/Jazz系の音楽中心)。そして今回紹介する、Soulsearching Podcast。 フューチャージャズを代表するレーベルCompost Recordsに所属するアーティスト、Michael Ruttenが
Nikon D40 / Kyoto. パソコンで使えるポップアップ辞書環境についての続報です。以前記事を書いたように、かつてはDokopop+PDICを愛用していたけれど、Firefox3ではDokopopが使えないため、Fast Look up Alcに移行したという話を前回書きました。しかし、辞書を引くためにいちいち単語を選択反転させなければならないのは煩わしく萎えてしまうので、Fast Look up Alcはほぼ利用しなくなりました。あれからいろいろと試行錯誤した結果、現在自分はこのようなポップアップ辞書環境に落ち着いています。1.Firefox3で利用する場合、2.PDFファイルを読むときに利用する場合という二つのケースを想定し、Dokopop+PDIC、Mouseover Dictionary、Babylon、Lingoesという4つの手軽に利用できるポップアップ辞書ソフトをあ
Ricoh GX100 / Azabu / Tokyo. むかし講談社のエントリーシートを書いていたときのこと。おぼろげな記憶だけれども、たしかこんな設問があった。「あなたが人生で一番笑った瞬間はどんなときでしたか?わたしたちにも面白さが伝わるように、その経験を教えてください(800字)」。わたしたちにも面白さが伝わるように…伝わるよう…伝わ…わらわらわらわら…あれこれ頭を絞ったけれどちっとも出てきやしない。Google先生に必死でお伺いを立ててみたけれど、どの話もそんなに面白いとは思えない。そして悶絶したまま朝を迎えた。やばいな俺。人様に語ることができる笑いの経験すらないのか…。いや、それはちがう。そのとき心底こう思ったのだ。大爆笑はそれなりにしてきたけれど、状況だけを取り出してそれ自体がすごく面白いと言えるような出来事は経験していないのだな、と。誰かと一緒にいるから笑えるのだ。一緒にい
Ricoh GX100/ Roppongi / Tokyo. 『まぐれ』という今春にヒットした一冊の書評。すでに読まれた方も多いと思うので、内容紹介はできるだけ簡素にとどめ、この本の主張をどう受け止めれば良いのか?という自説を中心に書きます。この本を読んで「人間ってダメだな」と思う必要はかならずしもない、という主張を。元ディーラー、現在は不確実性を研究する大学教授である著者が綴った本書の副題は、「投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」。もちろん自分も投資関係の本として読み始めたわけですが、途中から「これは投資についでの本ではないぞ」と気づくことになった(だからあえて”Investment”タグはつけない)。本書は一級の人生論(人生を啓蒙するサイエンスエッセイ)として読むのが正しい。「投資」というテーマは、著者が議論を展開する上でのあくまでケース(事例)にすぎない(だから純投資的な興味から
(【11/16追記】8tracksにMuxtape Yellowを復活させました!)前回と同じく、自分が作ったMuxtapeをもうひとつ。アフリカとブラジルへ旅に出よう!かなりエスニックでアッパーな選曲です。夏っぽいといえば夏っぽい。やや汗苦しい気はするし、BPMもそれほど考慮していないけれど。クラブ系寄りな民族音楽。今回のは聴く人を選ぶ可能性大かも…。でも、4曲目あたりからHouseのビートが入ってきてかなり聴きやすいですよー。はじめの曲をクリックすれば自動連続再生。本当にハマれば気持ち良いんで、是非「通しで」聴いてみてください!(小声で自信作!とささやいてみる) TrackListing []内はジャンル名 Madlib – Accordion For Raj [Break Beats] Madlib – In The Cave [Break Beats] Hossam Ramzy –
Ricoh GX100 / Nagoya. 『西洋音楽史―クラシックの黄昏』の書評。これは素晴らしく素晴らしい新書。「お買い得」というほかない。ベートーヴェン、マーラー、ドビュッシー…クラシック音楽について、浮島のように断片的な作曲家の知識と視聴経験しか持ちあわせていない自分みたいな人間にとっては、非常にありがたい一冊。なぜならこの本は、著名な作曲家の生い立ち、苦難の人生、作曲技法、代表的楽曲を時系列的に解説した本ではないからだ。著者の述べるとおり、「この本の主役は西洋音楽の「歴史」であって、個々の作曲家や作品ではない(p.ii)」。たとえクラシック音楽にそれほど興味がない人でも、「歴史」を知る悦びに包まれながら、おそらく本書を読み通すことができるだろう。「歴史」はみんなのもの。ロックやポップスしか聴かないあなたこそ読むべきです。 わたしたちが大好きな「今」の音楽は、脈々とした音楽史の歴史
ひさびさに半端ないフリーのミックスを見つけたので、ご紹介。これはヤバい。超おすすめ。2 Many DJ’sが過去の膨大な音楽からイントロだけを抜き出した20分のミックステープ。5/19にBBCで放送されたものだそうな。The Beatlesあり、Metallicaあり、Nirvanaあり、Marlena Shawあり、David Bowieあり、XTCあり、Art of Noiseあり、Minnie Rippertonあり…と、ジャズ・ロック・ポップス・レゲエ・ハウス・ソウル問わず、キャッチーで胸キュンのイントロラインだけがぎっしり詰まってる!ただのイントロの寄せ集めではなく、豪快につないでミックスの自体の物語が完成しているところはさすがとしかいいようがない。それにしてもハイテンションがみなぎって激しく気が散るミックスだ(苦笑)。でも朝眠いときはこれで準備すれば、たぶん完璧。超オススメ。(
Nikon FM3A / Agfa Vista400. イロモノ系ブログとしてこれは外せないので、書評。金益見著、『ラブホテル進化論』(文春新書)。ラブホテル進化「論」というタイトルは誤りで、ラブホテル進化「史」という題がふさわしい。丹念に集められた写真やインタビューなどの資料は日本の過去を知る上で極めて面白いものの、ラブホテルの進化を駆動させてきた、背景にある原理(≒構造)をていねいに実証しようとする気概はあまり感じられない。「学問」としてみれば甘めで、どちらかといえば新聞の文化欄の特集記事を読んでいるような味わいだけれども、それなりに楽しかった。 とにかく、この本は、そこそこの成功をあらかじめ約束づけられた書だと思う。1.多くの女性はあえてこの本を買わないだろう。2.若い男性は、著者の分析が甘くても、70s~80sまでのラブホテル全盛期についての記述を読むだけで、ワクワクしてしまうだろ
Ricoh GX100 / Yurikamome Line / Tokyo. 「哲学とか思想とかごちゃごちゃ小難しくてよくわかんないしイライラくるし正直どうなの?と思うけど、なんとなく気になることもある」などと考えている人が真っ先に読むべき本。須原一秀著、『<現代の全体>をとらえる一番大きくて簡単な枠組み』の書評。これは超おすすめ。現代社会について考えたいとき、哲学・思想にとくに興味のない人がこれくらい押さえておけば気が楽になれる、という最低限の枠組みはこれしかないでしょう。「宮台真司とか東浩紀が現代社会を分析した文章は物語として面白いけど、でもその<ものの見方>を俺に押しつけられちゃかなわんよね!」と斜に構える自分みたいな現代人に贈る、とっておきの一冊。(「わかってる人」には物足りないかも) 劇場的に図式を単純化することによって、須原さんは「一時間半で<現代>を把握する(p.1)」ことを
Ricoh GX100 / Roppongi / Tokyo. みなさんFireFox3を使ってますか。こりゃまぁ本当におすすめで、Flashが重くなる以外はとくに致命的なバグは見つからず、もうかったるいFireFox2には絶対に戻れないなという軽快さなんですが(ダウンロード先/3対応のアドオンはこことここから見繕うのがおすすめ)、欠点が一つだけある。英辞郎が使えないんですよ。まずFireFox3ではMouseover Dictionaryが使えない(作者さんが対応しそうな雰囲気もない)。そして以前紹介した「Dokopop+PDIC」も使えない。英辞郎フェチの自分としては舌を噛み切りたくなるほど哀しい。そこで、対応策を探してみた。 結論をいえば、greasemonkey Fast Look up Alcのコード改変 by cool_ni_ikou-日記 – iKnow!さんで紹介されている
変な鳥男が「バーカ」と挑発するでもなく挑発している2chのアスキーアートを見たことがありますか。なんか胸くそ悪くてざらざらと印象に残る、でも結局「どうでもいいや」と思ってしまう、あの不思議な鳥男のことです。このイコンはどこから出てきたんだろうなぁ?…と、日夜一睡もできない苦渋の日々を送っていて、ブログの更新が数ヶ月間滞ってしまったわけですが、ついに元ネタと思われるものを見つけました。スッキリした!今日からブログを再開できる!それはなんと、1917年にアメリカで生を授かり、1943年にVogue(ヴォーグ)に登場して以来、今なお世界を驚かせ続けるファッション写真の巨匠、Irving Penn(アーヴィング・ペン)のとある作品に由来していたのです。 1950年頃に「民族」をドキュメンタリー的に撮ったシリーズより 右上に注目。やや腰の落としが足りない気もしますが、現代なら「盗作」疑惑に巻き込まれ
iTunesライブラリの楽曲を、いつでも、どこでも、誰とでも共有できてしまうSimplify Mediaという驚くべきiTunes拡張ソフト。iTunes Loverならばマストですよ。で、このソフトを紹介しているサイトはかなりあるみたいだけれども、実際の細かい使い心地や使い方についての情報は少ないみたいなので、いろいろと試してみました。 このソフトを使うと、自分のPCに入っているiTunesの曲を他のどのPCでも再生できるようになり、また知人のiTunesに入っている曲を自分のPCで再生できるようになったりします。ただし、可能なのはあくまで再生だけであって、コピーはできません。使うまでの手順を簡単に説明すると、1.自分のPCにSimplify Mediaをインストールする(上の画像のリンク先からダウンロード)。2.スクリーンネーム(たとえばgenxx)とパスワードを設定する。3.職場や研
Ricoh GX100 / Shibuya / Tokyo. 友人が経験した実話にもとづく、セックスより深く切ない、一晩の物語を綴ろう。あまりない話だ。自分の体験談ではないので、細かい部分や心情描写には脚色が入っているけれど、実話の基本線はブレないように織り上げます。あなたはそれでもセックスできますか?それでも愛せますか? 物語がはじまる数週間前のこと。どうひいき目に見ても女好きの直人(仮名)は、mixiを次から次へと彷徨っていた。いつものことだ。自分のプロフィール・ページについた足跡を踏み返し、少しでも共通項があればかならずメッセージを送ってみるのが、彼の流儀だった。カチカチとマウスをクリックする音が小さな部屋に響き渡る。飲みかけのコーヒーから湯気が姿を消したそのとき、目の色が変わった。発見したのだ。同郷で同い年の女の子を。彼が幼少期を過ごしたのは鹿児島よりも南方に位置するとある小さな島
Ricoh GX100 / Ikebukuro / Tokyo. ひさびさのセックス論。都立大(現・首都大)卒業後、性風俗業一本で生き抜いてきて、30代後半にしていまだに現役という山口みずかさんの書いた『独身女性の性交哲学』を書評します。海岸沿いを歩きながら頬を風でくすぐられたような、実に爽やかな読後感が残る一冊。ネット上にまともなレビューがまだないようだし、週末なので、かなり長い記事を書きます。セックスの生々しい話も多くて、示唆に富んでいますよ。 私が風俗嬢という職業に魅力を感じたのは、女らしさを媚態していい男をゲットするという全人格を賭けての勝負をして、専業主婦になることを望まなかったからだ。中途半端にガリ勉で、男女平等を規範にしていたから、男性に養われること自体が、負けのような気がしていた。かといって、男性と同じ社会で肩を並べてばりばりやっていけるほどの能力も自信もない。バブルは弾け
Nikon D40/ Ishikawa pref. はじめはブラウザーのブックマークからお気に入りのサイトを訪れていた。次に、はてなアンテナを試した。そして現在、いわゆるRSSリーダーと呼ばれる情報収集ツールを使うようになった。たしかに、情報収集効率が飛躍的に上がった。しかし同時に、「しんどさ」も増えたと思う。RSSリーダーの特異な点は、「未読記事数」という形で強烈なノルマを課してくることだ。放置すれば未読数が増えるし、未読数が増えるとイライラする。そしていつの間にかネットブラウジングに膨大な時間を消費するようになっている。これは率直にやばいよね、といつも思う。 根本的なところに立ち返りたい。「タダで(ネット上に)書かれた文章はあくまでそれなりのもの」。これは誰が何と言おうと大原則だ。1冊の本を書こうとするならば、著者と編集者は、膨大な時間と労力を投入する必要がある。ネット上に文章を書く場
Chim↑Pomを期待も込めてこっちで紹介してみるテスツ。まだ実際の作品を観たことがないので、個人的な評価は差し控えつつ。Chim↑Pom(チンポム)は20代の若者6人組によるアート・ソルジャー。 ★ (参照) 彼らが路上でネズミを捕獲する様子を映した映像作品と、捕えたネズミをピカチュウとして加工した剥製などを展示している。(中略)彼らにとってスーパーラットは嫌われながらも路上でたくましく生きる「同志」なのだ。だからピカチュウのように全身を黄色に脱色され、尻尾を稲妻のかたちに整形されたスーパーラットの剥製は、ネズミ(野蛮)にたいするヒト(文明)の勝利の証などではないし、あまつさえ都市の野性をポップに還元しようとする現代美術特有の「お作法」の産物であるわけでもない。それはむしろ毒性への抵抗力を高めるために身体をつくり変えながら生き延びている現代の若者の肖像なのだ。(参照) 彼らが表現するのは
ハウス・ミュージック。このBlogではあまり触れないけれど、流行ってますねぇ。DJ Kawasakiを筆頭に、Studio Apartmentとか、Daishi Danceとか、Free Tempoとか、街に出ればハウスを聴かない日はないもんなぁ。沖野修也チルドレンのDJ KawasakiはViViモデル(最近はSpringにも出ているらしいけど)の藤井リナを利用して若い女の子層にアピールしていたり、Avexがトランスの次に流行らせようとマーケティングを仕掛けていたり。まぁ、今クラブで一番可愛い女の子が多いのは、間違いなくハウスのイベントですよね。最強のモテ系ジャンル。もちろん、流行っているからダメというわけじゃなくて、個人的に大好きなハウスのアーティストはたくさんいるし、なんといっても、クラブ系音楽で一番馴染みやすいし踊りやすいから、貴重な存在だといえる。 で、Houseのことをもう少し
Nikon Coolpix / Shibuya / Tokyo. ハーバード大学の心理学教授、Steven Pinker(スティーブン・ピンカー)がNYTに書いた道徳の認知科学についての記事を紹介した、前回のエントリーのつづき。 ■道徳の進化的・普遍的な5要素 心理学者のJonathan Haidtや文化人類学者のRichard ShwederとAlan Fiske によれば、道徳的思考モードが喚起される(進化的に備わった普遍的な)条件は、次の5要素に集約されるそうだ。この5つが道徳性を支える進化的・認知科学的要素であり、これらの要素が犯されたときに道徳的思考モードが立ち上がり、人々は怒り狂いはじめるという。 1.Harm(他人を害するのは良くないこと/他人を助けるのは良いこと) 2.Fairness(親切にされたらお返しすべし/利他的な者を褒め、裏切り者を罰するべし) 3.Communi
Ricoh GX100 / Shibuya / Tokyo. 道徳の認知科学。スティーブン・ピンカーがNew York Timesに寄稿していた文章、The Moral Instinct(道徳という本能)がでらおもしろすだったので、ご紹介。現時点でわかっている、道徳の進化心理学的・脳科学的基盤をわかりやすく噛み砕いて論じた記事です。長いので、2回程度に分けて。翻訳ではなく面白いところをかいつまんで意訳するので、興味ある人は原文を当たってくださいな。 ■道徳というスイッチ まず、認知科学で「道徳」の問題をなぜ扱うと面白いのかといえば、それは科学の枠内で「生きる意味」に接近できるからだとピンカーは述べる。道徳という心理的状態は、スイッチによってオン・オフと切り替えられるようなものであり、スイッチがオンになったとき、独特な心的状態がわたしたちの思考を奪い取る。「好みにあわない」「古くさい」「軽率
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『plaisir.genxx.com』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く