全日本柔道連盟(全柔連)は30日、東京・文京区の講道館で臨時評議員会と、2回の臨時理事会を行った。2回目の臨時理事会で外部理事で参院議員の橋本聖子氏(48)が、上村春樹会長(62)らを含めた23人の理事総辞職を提案し、事実上了承された。さらに、内閣府、文部科学省の指導をもとに、全柔連再生を行うことを示唆。1回目の理事会で、上村会長ら5人の執行部が8月末までの辞任を表明。その後の臨時評議員会で協議された全理事の解任動議は否決されたが、最終的には政府の手により全柔連が解体、再構築されることになった。 3時間を費やした評議員会での全理事即時解任の採決は、すべて否決。胸をなで下ろした理事たちだったが、直後に行われたこの日、2回目の理事会。橋本氏の鶴の一声がすべてだった。 「理事会は総辞職すべきです。国はそう考えていると思いますよ」。1回目の理事会を欠席していた橋本氏が言い放つと、誰も異を唱える