例によって少し前の呟きから抜粋(人のtweetに反応したものだが、単体で成り立つよう若干手を入れた)。 ● 差別(偏見や先入観などを元に特定の人々に対して不利益・不平等な扱いをする)とは単に好き嫌いの感情ではなく、構造的な権力関係を前提としてマジョリティがマイノリティを排除したい時に現れるもの。 こうした社会的位相における差別と、個人的愛憎における区別とは異なる。人を愛することと差別に反対することは、個人の中で両立する。愛の反対は憎しみではなく無関心。儀礼的無関心に基づく平等というのもありうる。 そもそも人に「差別する自由」などというものはない。なぜなら、人はつい差別をしてしまうものであって、そこにするかしないかの選択の「自由」などないから。 差別感情は不条理且つ根源的なものゆえ、人の心から完全に消し去ることは難しい。だからこそ理性による制御が求められる、とされてきた。 近代は「人権」の時