15日、オランド氏がフランス大統領に就いた。彼はフランスのエリート養成機関であるグランゼコールを3校も出ている。 グランゼコールとは、各分野の幹部層となる人材を養成するために設けられた日本にはない高等教育機関だ。日本とフランスを比べると、高等教育以外でもシステムの異なる点は多い。例えば日本の義務教育は9年間だが、フランスは10年間だ。そんな両国の教育の違いを比べてみた。 まず小学校や中学校の就学年数が異なっている。フランスの場合、大学へ進むまでの段階として、エコール5年(小学校)、コレージュ4年(中学校)、リセ3年(高校)に分けられる。 コレージュからリセへの進学に入試はなく、コレージュ在学中の成績や生徒の興味によって、どのリセへ通うか振り分けられる。リセ1年目までが義務教育の期間で、その後バカロレアという中等教育を修めたことを証明するための国家資格を受験する。これに無事合格すれば大学へ進