九州南部では6月の降水量が平年の3倍を超えたそうで、まあ凄まじく雨が降っている。タイトルは今、変かもしれない。雨がべらぼうに多いとされる屋久島の年間降水量が、平地で約4,000mm、山地では8,000〜10,000mmというからそこまでは及ばないけれど、6月で既に1300mm以上降っている地域がたくさんある。やはり相当なものである。 それでも、二回目の手術後、体調を取り戻したチコに、外に出るのを許した。彼を迎える闇の中、雨は小康状態。小ぶりになった雨が彼の体毛に細い水滴をまぶすように降りてくる。