いまやスマートフォンの普及で、すぐにどこででも検索ができるようになった(イラスト/iStock)この記事の写真をすべて見る 「検索疲れ」を起こしやすい現代。医療においても、患者は情報を求めて検索をする。患者の家族が不安から検索し、その情報の多さに参ってしまうことも。インターネットで病気についての正しい情報は得られるのだろうか。現在発売中の『手術数でわかる いい病院2021』(朝日新聞出版)で医師に取材した。 * * * 病気と診断されたり、病気の疑いが濃厚になったりしたとき、情報を調べようとする人は少なくない。自分の病気について詳しく知りたい、医師に言われた専門用語がわからない、治療方針や治療する病院を決めるための情報がほしい――必要とする情報はさまざまだ。また、病気や治療のことだけでなく、療養中や療養後の生活にかかわる情報を求める人もいる。 国立がん研究センターの若尾文彦医師は「情報