「ぼけ、土人が」。沖縄県東村(ひがしそん)高江の米軍ヘリパッド建設現場で、抗議活動中の市民に機動隊員が投げつけた発言に、批判が高まっている。発言の背景に沖縄に対する本土側の差別意識を指摘する声もある。 那覇市から北に約100キロ、米軍普天間飛行場の移設予定地とされる名護市辺野古のさらに先に東村高江地区はある。米軍北部訓練場の返還条件として、ヘリパッドが6カ所造られようとしている。差別発言は、18日午前にあった。 沖縄在住の芥川賞作家目取真俊(めどるましゅん)さん(56)が、当時の様子をビデオで撮影していた。現場は資材搬入用ゲートのそば。フェンスをよじ登ろうとした反対派と機動隊が言い争うなかで機動隊員が叫んだという。「どこつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が」。目取真さんは「権力を持った警察の中に差別意識が蔓延(まんえん)しているのだとしたら怖い」と話す。 ヘリパッドに反対する住民らはゲート前で連