雪に覆われた旭川東高校のグラウンド。旭川実業は同じくこの決して恵まれたとは言えない環境で、北海道スタイルの確立を目指す。写真:龍フェルケル 画像を見る 初めて日本の部活サッカーを取材して分かったことのひとつが、選手たちが雪の種類と同じぐらい違うということ。ふわふわと落ちる雪もあれば、頬を引っかく雪もある。ちなみに、旭川実業は2016年度の全国高校サッカー選手権に出場するなど道内屈指の強豪校となったが、選手のスカウトにはいわゆる地域性が色濃く反映されている。 「選手のスカウトについては、今やっていることを全て伝えるだけです。本当にただ良い選手でもいいですけど、逆に下手な選手でも気持ちがあり、ウチに合っているなと思えばそれを伝えるし、そういう子を誘っているという部分もあります。例えばウチは、どうしても体育館の練習が多くなるので、足下のボールワーク的なトレーニングに他よりも時間を割いています。だ