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大谷翔平
audubon.hatenablog.com
以前から観たかった映画。中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』 中島哲也監督の映画を最初に観たのは『下妻物語』。これが非常に面白くて素晴らしかった。ロココ調のファッションや刺繍の好きなロリータ深田恭子とヤンキー土屋アンナが絶妙だった。 そしてその後観たのは湊かなえの『告白』。松たか子が狂ったような先生を演じて、これまた素晴らしかった。 『嫌われ松子の一生』 中島哲也監督は天才です。ティムバートン監督の『シザーハンズ』を思わせるような、色鮮やかな景観。空の青色。緑の芝生。黄色や紅の花。そしてあたたかな音楽。それがこの不幸で孤独な松子の人生と素晴らしく調和していた。 おばさんが亡くなったと父親から連絡を受ける。川のそばで殺されたらしい。そして甥は松子おばさんの人生を様々な人から知らされる。 松子おばさんのことを不器用な形でずっと愛していた教え子。 神の愛とは何ですか あなたは心底人を憎んだことがあ
今週のお題「私の癒やし」 10月初めからつい最近までこの3週間、完全にメンタルをやられていました。 数ある箱からなぜこの箱を選んだのか。とんでもないババを引いてしまった。 ストレスから呼吸困難の過呼吸症候群になり、右手指が痺れ、手をぶらぶらさせて強く息を吸ったりはいたりしていました。夜は眠れなくなり息は苦しい。ふわふわの羽根布団にくるまれていたい気分なのに、じっとしていると様々なことを考えてしまう。お坊さんQandAサイトhasunohaを読みながら何とか生きる指針を見出そうとし、すべてのことには意味があるのだと考えようとしました。最近やっと精神状態が元に戻りつつあります。やはり思い出すと呼吸が苦しくなりますが。 その間、hasunohaサイトを読みながら聞いた曲。音楽はいいですね。最高の癒しです。 まず ジュディコリンズ「both side now」 Both Sides Now(青春の
黒澤明の『羅生門』を観てひどく感動をして、すぐさま青空文庫で『藪の中』を読みました。 短編なので、短時間で読めました。 まず国府の侍の死体が発見されます。 多襄丸。国府の侍の妻。巫女の口を借りたる死霊。 三人がすべて違う話をします。 多襄丸 多襄丸は名高い盗人。たとえ絞首刑になろうとも「卑怯な殺し方はしていない」「女が頼んだから」と自分に都合よく語りだす。その辺の小さな盗人とは自分は違う。名高い盗人としての自尊心があった。 国府の侍の妻 国府の侍の妻は「自分は犯された」と卑下している。「夫は蔑んだ目で自分を見ている」「蔑視されたから、やりきれなくて自分が殺した」と語りだす。これは女性としての、侍の妻という自尊心からそう語りたかった。 巫女の口を借りたる侍の死霊。 侍としての立場から、まさか、盗人ともめて殺されたなんて恥だ。それで自分に都合よく、妻のせいでこんなことになったと語りだす。これは
最近好きになった作家、中島らもさんの本を読みました。 らもさん独特の孤独な人々のとらえ方やユーモアはやはり秀逸です。 劇団を辞め写植をなりわいとする羽多野。詐欺にあい、先祖代々の会社も土地も手放してしまい、自分自身が詐欺師になった相川。売れない前衛芸術家キキ。大きな出版社で働く美咲。心のどこかに絶望感をかかえながら、しっかりと生きようとしている人たち。 生者っていうのはそんなに誇らしいものですかね。おれは、岩や水のほうがうらやましい。生きているっていうのは異様ですよ。みんな死んでるのにね。異様だし、不安だし、水の中でもがいているような感じがする。だから人間は言葉を造ったんですよ。 わがまま言うんじゃないわよ。あなたは、失うことに我慢できないのね。でも、失うなんて、錯覚よ。あなたは不幸でいるのが好きなだけなのよ。 この本に出てくる人は誰もが不幸です。そして誰もが大きなものを失っています。それ
ミニシアターで観てきました。 冒頭、船の上で主人公のリーとリーの兄の小さな息子とがふざけあって笑っている、睦ましい姿が映し出されます。それからすぐ雪の降るボストンで便利屋として働いている現在のリーが出てきます。人と接することを好まず、ただただ生きているだけの生活をしているとき、兄が亡くなったと知らせを受けます。そして何年振りかに故郷のマンチェスターバイザシーに帰ります。「あのリー?」故郷ではリーの姿を見てそういいます。兄は数年前から虚血性心不全の診断を受けており、生前、弁護士に息子の後見人をリーに託すと遺言を残していました。リーは自分が犯してしまった取り返しのつかない罪からこの街に戻ることを好みません。高校生になっていた兄の息子パトリックにボストンで暮らすと言いますが、パトリックは友人などの関係から町を離れることを嫌がります。離婚した兄の奥さん(つまり自分の母親)とパトリックは連絡を取り合
qtamaki.hatenablog.com 賢者の創作石 id:ArtStoneさんがリンクを貼られていたこの記事。 私の高校時代、父親不在の家庭で母親との不仲、家庭不和、学校嫌い、思春期の憂鬱、毎日が悶々としていた。 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか ゴーギャンさながら、そんなことばかり考えていたある日、本屋で一冊の本を見つけた。 『生きる 加藤諦三』 題名にひかれて購入した。この本を読んだ衝撃は今でも覚えている。加藤諦三先生はこの本を書いた時まだ20代で(Wikipediaで確認をすると26歳)東大の大学院を出たばかりで、どうしてもいま自分の思っていることを書きたかったから、出版社に持ち込んでいって採用されたと書いてあったように記憶する。20代の文章は内から湧き出るエネルギーに満ちていて、ギラギラとした加藤先生の叫びだった。それから何冊も加藤諦三先生の本を
今週のお題「ブログ川柳」 家族には 語らぬ想い ブログ記す ブログをする理由は人それぞれあると思います。 啓蒙的なブログを書きたい人。何気ない日常のほんのひとときや家族への思いを記録したい人。料理のレシピ。癒し系。芸術系。自己啓発的なもの。本や映画の感想。日常の生活の毒だし。 私の場合は完全に最後の毒だしです。 多分どの人もそうだと思うけれど、表面には嫌なことを見せたくない。言いたくないというのがあります。それが家族であればなおさら、嫌な気分にさせたくない。だから嫌なことは言わない。だけどどこかではけ口が欲しいから、それをブログで言っています。私のブログを見てくださっている方、鬱陶しいブログでごめんなさい。 人間にはどこかジキル博士とハイド氏のようなものが存在しており、目で見える表面上はジキル博士のように善良な人間になろうという意志があるが、裏ではドロドロとした悪の心を持つハイド氏がいる。
”新学期になってから〇〇さんはほとんど学校へ出席していません。” 大学からこの手紙が届いたのは5月初めゴールデンウィークが始まったばかりの頃だった。娘に電話をしてみた。「ちょっと体調が悪くて...」「病院に行っている...」「体調が良くなったら学校へ行くんだよ」そう言って電話を切った。 考えてみれば春休みに帰ってきた時から少しおかしかった。地元の友達と会わなかった。東京に帰るとき「今回は△ちゃんに会わなかったの」「今回は会わなかった」「そう」私は特に聞かなかったし娘も何も言わなかった。大学に入ってできた親友だと思っていた人から、かなりの悪口を言われネットで顔写真公開され悪口を書かれ、外に出られなくなっていたことを後で知る。『気分障害』某精神科から診断書を書いてもらい娘は休学することになった。『地元には帰らない』それが娘の出した答えだった。地元の友達とは問題はなかったらしいが、娘のほうから離
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