社会保障を考える - dongfang99の日記

「平成24年版厚生労働白書 −社会保障を考える」に対して、「教科書的」という好意的な評価がある一方で、「経済学の知見がない」という批判が散見された。あまり正当な批判ではないと思う一方で（経済学の教科書に「社会保障論の知見がない」と批判するようなものなので）、社会保障制度が経済にどう貢献するのかについて改めて考えたくなったので、以下に簡単に述べておきたい*1。ちなみに、これは厚労省白書のように「教科書的」なものでは全くなく、人によっては「いまさら」の話かもしれないが。 第1に、希少資源を奪い合う「生存競争」を抑止し、付加価値を高めるための競争を促進する。政府による基本的生存の保障がなく、市場競争が純粋に「生き残るため」の競争になってしまうと、「俺たちの生活がかかっているのにそんな冒険できるか」と、ビジネスの現場で斬新なアイデアや発想は排除されて、確実に目先の利益を確保できるような旧来のやり方

[haruhiwai18]

"社会保障制度の基礎が「雇用」にある以上…福祉国家と経済成長は「離婚を許されていない""白書に「雇用」の重要性があまり強調されていない"　→「新ソーシャル・ヨーロッパ」を入れてしまおうw http://p.tl/wbQG

[myogab]

小泉竹中路線及び維新の会なんかは、死の恐怖を煽る事で生存本能を呼び覚まし、競争に勝ち抜く強い国家が作られる～と信じているようだ。が、日本から世界に誇れる創造性を奪ったのは、そういう目先の競争主義。

[DrPooh]

『さらに患者や要介護者を人為的に増やすことは（現実的にという以上に倫理的な問題として）不可能である』…減らそうと努力はしているけど増えているのが現状のような。

[gruza03]

単なる規制緩和だけは、現在資産を持っている人が圧倒的に有利であるという状況を改善することはできないため、保育・教育や職業訓練を中心とする、政府の社会保障による市場競争への参加支援が必要になる。

[kuro_ayu]

反省もこめて・・・。「経済に貢献する」という主張をしてしまう時点で、削減・民営化論者たちのいう「経済学」の土俵に乗せられてしまっているのだ。価値判断を裏打ちする経済性以外の根拠という別の土俵がいる。

[minougun]

この考察に「その通り」と同意するか、「違う、逆だ」と異を唱えるかで、今まで育ってきた環境含めて、その人というものをとても露わにしてしまうんじゃないだろうか。俺？とりあえずは保留で。

[QTL_chicken]

「（医療、介護が）「成長産業」になるということは価格を上げたり顧客を増やしたりすることができることを意味しなければならないが、貧しい人もサービスの消費者である以上、高い価格を要求することは無理（後略」

[Yagokoro]

馬鹿サヨク的な発想の社会保障は際限なく肥大化するだけ。そもそも人間は死すべき存在。生存権とは、他者の暴力に脅かされない権利であって、それ以上のものではない。社会保障ではなく軍事・警察的な概念。

[facebooook]

「体を壊して働く方が失業状態よりもましという現実。労働者の待遇を徹底的に切り下げて利益を出すという安易な選択、こうした企業の存在を許容することが経済の成長にとってプラスであるはずがない。」

[ryusso]

低賃金労働者に依存して利益を得ているような、非生産的な企業の存在を許容させない→正社員をパートにしちゃうような会社は許さないってことだな。

[maturi]

　医療の成長産業としての生産性　http://b.hatena.ne.jp/maturi/20120901#bookmark-108505226　http://b.hatena.ne.jp/maturi/20120902#bookmark-108879906　権丈善一氏の福祉国家論　例えば　http://d.hatena.ne.jp/walwal/20120815/1344990668#c

[yasudayasu]

奪合うような競争は経済とは違う、社会保障はやり方次第でゾンビ産業への滞留を促進。ブラック企業には@uncorrelated先生のような視点が必要。社会保障が拡充しただろう近年の方がバブルが多く見える

[majidaru]

とても基本的なこと。