これは「言語実装Advent Calendar 2017」の12月6日に向けて書いています.普段の投稿とちがって少し専門家向けに書いています. 最近はプログラミング教育ブームですが,ビスケットはそんなブームになる前からコツコツと作ってきた教育向けビジュアル言語です.一線の研究者から身を引いてからは,あまりビスケットの中身について書くことは無かったのですが,いい機会なのでこのカレンダーに参加しました. ビスケットは絵を動かすために絵でプログラムを作る言語です.これはたとえば,数値計算のためにFORTRANが生まれたり,知識表現のためにLISPが生まれたり,という背景と同じです.なにかを計算対象とするプログラミング言語はその対象と近い表現形式を取るべきであるということです. たとえば,絵が動くアニメーションのためには普通の言語でしたら move(10, -50) というように表記しますよね.X