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夢の人1
夢の人 第一章 1 そこが夢の中だと、不思議な自覚があった。 裸足にパジャマ。寝巻き姿のまま、蓮はい... 夢の人 第一章 1 そこが夢の中だと、不思議な自覚があった。 裸足にパジャマ。寝巻き姿のまま、蓮はいつも大空を飛んでいる。 吸い込まれそうなほど美しい蒼穹。地上には、輝く緑の草原。豊かな山脈さえも悠々と見下ろし、風と一体になって飛んでゆく。 高さに恐怖を感じたことは一度もない。 むしろ飛ぶことが普通であるように、蓮は自由自在に大空を舞った。 あまりの気持ちよさにうっとりしてしまう。 この世界が愛しくて、大好きでたまらない。心は常に歓喜に満ちていた。 蓮の夢はいつでもリアルだ。 髪をなびかす風や、草原の葉の感触。木陰の気持ちよさや、小川の冷たさ。花の甘い匂いに、胸がきゅうと締め付けられる。 この世界が愛しい。 飛び回れる自由を最高に嬉しく思う。 夢の中ではいつもそんな調子だ。 だから、 (…………くそぅ……) 無粋な目覚し時計の音が憎らしい。 遠くから響く聞き慣れた音に、蓮はがっくり肩を落と