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大谷翔平
ameblo.jp/ishiharajun
不景気はいつも「銀行がカネを貸さなくなる」ことによって起こります。90年代の日本をみていればわかりますが、いくら銀行にカネを与えても銀行はそれを融資として市中にまわさないので、量的緩和の恩恵にあずかるのは金融界と大企業だけです。まあ、銀行は「金貸し」ですから、この不景気にあって、帰ってこないカネは貸しません。 いくらジャブジャブにしても、ゼロ金利下ではその効果は限られます。もう、なんでもありの時代になっていますので、日銀は国債の買い入れなどやらずに、社債やETF、あるいは暴落しているメガバンクの大量買い入れでもすればどうでしょうか? と、無茶苦茶なことを書いていますが、米国のFRBも実は「国債の買い入れ」などやる必要はないのです。本当は不良債権化している不動産担保証券だけを買いたいのですが、それをやると銀行救済が丸見えになってしまって非難ごうごうとなるので、国債も買ってごまかしているという
某新聞社の方の話では、「スクリューフレーション(Screwflation)」が世界の関心だそうです。 不景気とインフレの同居がいわゆるスタグフレーションですが、スクリューフレーションとは、「中間層が立ちゆかない」状況のことを言うそうです。 ●中間層の実質賃金は過去30年間横這い ●株価は過去10年間ボックス圏 ●住宅価格は過去4年間下落基調 ●失業率は高止まり 1980年には上位1%が国民所得の9%を獲得。現在は上位1%が25%を獲得。 日本人の幸福度のピークは大阪万博の1970年です。1945年~1970年までは誰もが上り坂の時代でした。その後はシャッター商店街が出来てきて、今や日本全体がシャッター商店街化しそうな状況です。 貧富の差の拡大、中間層の没落。自助努力の世の中となりそうです。 (石原順)
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