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大谷翔平
ameblo.jp/pictmaster
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 これまでの記事でデシジョンテーブルを圧縮するとテスト漏れが起きることを説明してきました。では必ず圧縮していないデシジョンテーブルを使用しなければならないかと言うとそうではありません。条件によってはかなり安全に圧縮できる場合があります。前回の「強い制約とサブモデルを用いてデシジョンテーブルを自動生成する」で取り上げた水族館の入場料発券システムを例に説明します。 このシステムの仕様の例外規定を次に示します。 (1) 小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料です。中学生は生徒手帳を持参してください。 (2) 障害者手帳・愛の手帳をお
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 原因結果グラフとCFD技法はともにデシジョンテーブルを作成するためのテスト技法であり、論理関係が複雑なテスト対象に適用することができます。今回は同じテスト対象に両者を適用してみて、その違いを比較してみることにします。テスト対象には単純な論理関係では違いが分かりにくいので少し込み入った例題を取り上げることにします。 例題の仕様 例題は、就業可能な最低就業年齢を判定する問題です。最低就業年齢は次の仕様で決定されます。 1. 使用者が、労働者として就業させることが可能な最低年齢は、満15歳に達した日以後の最初の3月31日が経過した者
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 最近ホットな話題としてWモデルがあります。Wモデルの定義にはいろいろありますが、「テスト工程を上流工程から開始する」という捉え方ができます。Wモデルを採用することで期待される効果には、次のものがあるようです。 (1) 後工程で見つかるバグを事前に上流工程で発見することができ、手戻りコストの削減につながる。 (2) システムテスト工程でのバグ件数が減少することで開発期間の短縮が見込める。 (3) 上流工程からテストにかかわることでテストの進め方を把握しやすくなり、テスト準備が容易になる。 (4) 開発側にテストの知見がフィードバ
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 テスト仕様書を作るには最初のどのような観点でテストを行なうかのテストの観点を決める必要があります。テストの観点をどう決めるのかはテストの質を決定する重要なものです。ただテストの観点といっても何がテストの観点となるのかが分かりにくいものです。 テストの観点については「テスト分析とテストの観点30選」の記事で取り上げたことがあります。このときにあげたテストの観点は、どちらかといえばエラー推測テスト向けの観点が多くを占めていました。今回はより一般的なテストの観点をあげることにします。 その前にテストの観点に関係する事柄について今一度
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 今回は主なテスト技法についてその概要とメリット・デメリットについての一覧表を紹介します。これはあくまでも個人的な覚書程度のものです。参考程度に見ていただければ幸いです。 テスト技法ごとのメリットはすぐに思い浮かべられますが、デメリットとなると難しいです。そのテスト技法にふさわしいテスト対象に使用すればデメリットはない場合が多いものです。ここでのデメリットは、そのテスト技法を広く適用しようとした場合に起きるものと考えて下さい。 なお、テスト技法ごとにその分類と適用テストレベルの一覧表も掲載しています。これも個人的な考えですので御
今回紹介するツールは、開発ツールを使用した単体テストでの適応を想定したCTWebというWebベースのツールです。組み合わせテストは単体テストにも適用することができますが、総合テストと比較すると適用例はそれほど多いとはいえないようです。その理由として、生成された組み合わせテストケースを開発ツールの環境に移植するうえで、ソースレベルでの作り込みが必要な場合のあることが一因と考えられます。
今回紹介する組み合わせテストツールTVGは、パラメータの入出力関係を指定することができる異色のツールです。残念ながら制約は指定できません。一般のPairwiseのツールでは、二つのパラメータ間の組み合わせを生成しますが、TVGではこの他に任意のパラメータの組み合わせが指定できます。PICTにおけるサブモデルの機能に似ていますが、よりきめ細かい指定が可能です。 この画面でパラメータと値を入力します。IORのメニューからInput Variables → Edit Variable Listを選択すると、Input Variable listの画面が表示されます。ここではあらかじめ初期値が入っていますが、いったんすべてRemoveし削除します。そしてパラメータとしてA、B、C、D、Eを定義します。続いてIORメニューからInput Variables → Edit Data Valuesを選択
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 今回は膨大な数の直交表のライブラリを掲載しているサイトを紹介します。 最初に紹介するサイトは A Library of Orthogonal Arrays です。このサイトには200以上の直交表が掲載されています。このサイトには強度3(3因子間の組み合わせ網羅率が100%)の直交表が多く掲載されています。水準数は2水準、3水準、6水準のものが大部分を占めています。多水準の直交表はあまり多くはありません。 2番目のサイトは sas.com です。このサイトには327個の直交表が掲載されています。このサイトに掲載されている直交表
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 これまで直交表とPairwise法(All-Pair法)の比較を何回か行なってきましたが、ここで総まとめを行ないたいと思います。 直交表ベースのテストケース作成は、2水準系直交表を利用するHAYST法によるものとします。HAYST法では専用のツールを使ってテストケースを生成することになっていますが、ここでは手作業でテストケースを作成する場合を取り上げます。HAYST法の専用ツールの開発には莫大な費用がかかるため、専用ツールを開発できる企業はごく限られ、直交表ベースでのテストケース作成はほとんどの場合、手作業によるものと考えられ
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 この記事は古くなっています。新しい記事はこちらをご覧下さい。「テストの観点をどう決めるか」 テスト設計の前には「テスト分析」が必要となります。 テスト分析とは、「テスト対象」について「テストの観点」を抽出することです。 テスト対象とは、テストによってその振る舞いを確認するシステムの機能およびシステムの特性のことです。 テストの観点とは、テスト対象がもたらすシステムの種々の振る舞いを確認するために必要となるテストの着眼点のことです。 個々のテストの観点を分析することで、普遍性を持つ一般化したテストの観点を導き出せます。 テストの
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 PICTが採用しているPairwise法(All-Pairs法)のヒューリスティックアルゴリズムについては2009年10月09日の記事 で説明しました。今回は、PICTのヒューリスティックアルゴリズムを実際のモデルに適用し、すべてのペアの組み合わせを網羅する具体的な方法を説明します。 この説明に用いるモデルでは、パラメータが6個あり、それぞれが3個の値を持っています。それでは順を追って説明します。 (1)すべてのペアを網羅した全ペア配列を定義します。この配列自体は簡単に定義することができます。このモデルでは9×15=135個の
デシジョンテーブルはテスト対象が複雑なビジネスルールを持つ場合に有効なテスト技法です。 デシジョンテーブルは、直接テスト対象から作成することができますが、「CEG(原因結果グラフ)」や「CFD技法」を使用して作成することもできます。今回はCFDを使ってデシジョンテーブルを作成してみました。 デシジョンテーブルの問題として以前に引用したことのあるJaSST'07 Tokyo での「三賢者、テストを語る (DTvsCEGvsCFD)」 のDTの「入場料問題」(28ページ目)を使うことにします。この問題を以下に示します。 この問題をテストするデシジョンテーブルを作成するには、アクションに影響を与える条件をすべて洗い出す必要があります。 この問題の仕様には、6歳で小学生ではない人はどう扱うのかといったように不明確な点があるのですが、問題をいたずらに複雑化しないためにそれは無視することにします。 ア
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 組み合わせテスト技法には、直交表とオールペア法(ペアワイズ法)の2つがありますが、日本では1980年代の後半から直交表ベースのテストケース生成ツールが開発されてきました。欧米とくに米国では1990年代の始め頃からオールペア法の研究が発展してきました。 ここでは直交表とオールペア法のどちらがより優れているかを論じることはしません。どちらにも一長一短があります。私がオールペア法のツールを採用した理由は以下のとおりです。 (1) 直交表ベースで公開されているツールが見つからなかった。 (2) オールペア法のツールは数多く公開されてお
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 ほとんどのテスト技法は、何らかの形でテストの手順が書かれた文書をもとにして行なうスクリプトテストと呼ばれるカテゴリに分類されます。スクリプトテストに分類されないテストにエラー推測テストがあります。 エラー推測テストは、テスト仕様書などの文書を用いずにテスト担当者の勘を頼りに実施するテストです。 一般的に、テストを繰り返すと検出されるバグは減少し、最終的にはいくらテストしても1件もバグが検出されなくなります。しかし、テスト期間がまだ残っている場合にバグを検出できないと、テスト部隊はなにをやっているんだ、まじめにテストをやっている
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 PictMaster後継のツールとして、MTG(Multi type Test case Generation tool)3.0 をリリースしました。 ソフトウェアのテストケース生成ツール MTG 3.0は、PictMaster 2.8.1からいくつかのバグ修正を行ない、ユーザーズマニュアルに各種テスト技法のテストケース生成方法を追記したものです。 MTGは、次のテストケースを生成することができます。 ・組み合わせテスト ・デシジョンテーブルテスト ・状態遷移テスト ・制御パステスト MTG 3.0 での変更点は次の通りです。
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 組み合わせテスト技法にはAll-Pair法と直交表を利用する方法の2種類があります。面白いことに日本では直交表をベースとした方法に関心を抱く人が圧倒的に多いのです。なぜAll-Pair法は関心をもたれないのでしょうか。その理由を解明する前に、現状のそれぞれの手法に対する関心度の高さをWebページの数で比較して見ましょう。 Googleで検索した結果を示します。" "で囲んだ用語などが検索した用語です。" "で囲むことで正確な検索ができます(ヒット件数は日によっていくらか変化します)。 国内(日本語)での各用語のGoogleヒッ
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 状態遷移図のテストは、状態遷移図から状態遷移表を作成し、状態遷移表をもとに状態とイベントの組み合わせをテストします。今回はこの状態遷移図のテストにAll-Pair法を適用してみようというものです。 例として図1の状態遷移図を示します。この図では、状態S0~S3があり、イベントe1~e5で状態を遷移します。状態S0以外ではイベントe0で状態S0に遷移します。状態S1とS3および状態S2とS3との間はイベントによって往復できます。All-Pair法で扱うには、状態をパラメータとし、イベントを値とします。こうしてある状態のとき、ある
ソフトウェアの組み合わせテスト技法の1つであるペアワイズ法(Pairwise法)(またはオールペア法(All-pairs法)ともいう)と直交表を採用した組み合わせテストケース生成ツール PictMasterの使い方をはじめ、テスト全般のトピックスを掲載していきます。 PictMaster は事実上日本国内で唯一、直交表を用いた組み合わせ生成をサポートしているフリーでオープンソースなツールです。約300種類の直交表テンプレートを内蔵し、モデルに最適なテンプレートを決定してテストケースを生成します。またMicrosoftのフリーソフトであるPICTと大阪大学の土屋教授が開発したフリーソフトであるCIT-BACHをペアワイズ法(オールペア法)の組み合わせ生成エンジンとして使用しています。さらに独自の機能追加を行なったExcelベースのフリーソフトです。 無償でPictMasterを公開する理由は
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