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猫
ameblo.jp/smappa-tekka
「愚行録 」貫井徳郎 読了。 巻末の大矢博子さんの解説が素晴らしい。 なので本の感想ではなく、解説の感想です。 「他人を語ることは自分を語ることに他ならない」... 「自分が見透かされていることに気付かず滔々と他者の評価をしてみせる証言者達こそが愚かなのである」 「悪なら断罪出来る。非なら糾弾出来る、しかし愚かであることは、、、ただただ哀しい」 小説はある夫婦の輪郭をずっと描き続けているので、読み手の想像力と創造力も必要な小説。正解はないという人物像を模索しながら、しかし何となく抱いていた全編のモヤモヤしていたイメージを、わずか6ページでスッキリ腹落ちさせてくれた。 長々と主観で小説をこねくり回すような解説や、説明を付け加えるような解説、著者の心情を読むという、小説とは別のスパイスを付け加えるような解説より、シンプルでとても良い。 大矢さん自身も書いている通り、この解説を書くことは非常に難
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