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大谷翔平
fuzkue.com
ひとの生活や記憶のなかに読書はどういうふうに組み込まれているのか、聞いたり聞きそびれたりしてみる企画「ひとの読書」、今回はHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE店長の花田菜々子さんにお話をうかがいました。 花田さんとは、花田さん共編著の『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』の原稿執筆を依頼いただいたときに知り合った。その後、花田さんの本『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(通称「であすす」)の帯にコメントを寄せたり、単著出版のタイミングが近かったり、『GINZA』の本の紹介コーナーの連載で同じ場所で文章を毎月書いていたり、なんとなくの仲間意識みたいなものがあったが、そういえばちゃんと話したことってほとんどないな、という間柄だった。そろそろ、ここはひとつ、じっくり腰を据えておしゃべりをしようと思い、お声がけした次第でした。 夏の始め
募集はいったん締め切りました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。今後、状況が変わったり、「あれ? これじゃ足りないな」となったらまた募集します。 →スタッフ募集のお知らせ | 本の読める店 fuzkue 2つめのフヅクエを下北沢につくります。けっこう先の話ですが、 2020年4月オープンです。 小田急電鉄の再開発エリア「下北線路街」の一画、下北沢駅と世田谷代田駅のあいだ、「BONUS TRACK」がその場所です。 まずはちょっと自己紹介がてらフヅクエの軌跡を振り返るみたいなことを始めるんですがこんにちは、フヅクエのCEO・阿久津・隆です。 フヅクエは、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ〜」と思って来てくださった方にとっての最高の環境の実現を目指して運営されている「本の読める店」です。 渋谷区初台で店を始めたのが2014年の10月で、それからの4年半ほどのあいだで少しずつ
フヅクエは、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ〜」と思って来てくださった方にとっての最高の環境の実現を目指して運営されている「本の読める店」です。 10月で、オープンから丸4年が経ちます。この店がこれまで歩んできた道のりは、よりたしかに「本の読める店」になっていくための、わりと獣道みたいな危うい険しいおっかないものでした(お、なんか振り返り始めたぞ)。 オープン当初は「持続的な会話は禁止」だったものが「おしゃべりは厳密に禁止」になり、さらに「パソコンもほぼ使用不可」になり、長時間過ごしていただくことを前提にしたかなり振り切った仕組みを作り、平日の日中に売上のベース確保のためにやっていた定食屋を捨てて終日フヅクエでの営業になり、というふうに、そのつどいろいろ(定食屋の例でいえば「月30〜40万の売上」。おっかない〜!)を切り捨てることになるおっかない選択を繰り返しながら、「本の読める店
著書。なんと。というところですが、こんにちは、著者・阿久津隆です、というところなんですが、これは何よりもまず僕にとって幸せな本だった。たくさんの幸せが詰まった本だった。 緒方修一さんに装丁をしていただいた。 ボラーニョ・コレクション、ゼーバルト・コレクション、エクス・リブリス・シリーズ、それから平出隆の『ウィリアム・ブレイクのバット』やジャック・ケルアックの『スクロール版オン・ザ・ロード』……装丁かっこいいなあ、と思って開いた本のことごとくに「緒方修一」という名前があったといっても全然過言じゃない程度に、緒方さんの装丁はかっこうよくて、大好きで、その緒方さんにお願いできたこと。 装丁案が出されるまで僕は、僕の本もボラーニョ・コレクションやゼーバルト・コレクションみたいな、モノクロームなというのか、シックなというのか、白と黒な感じの、厳かでかっこいいものを期待していた。そうしたら8つも案を出
お好きな席にお座りください 案内書きをお持ちしますので、ゆっくりご覧ください ご注文がお決まりになったらお呼びください (ずっとあとでもけっこうですし、最後まで何も頼まないのもOKです) 本を開いたら、あとはもう思う存分、読書の時間を楽しんでください 疲れたり眠くなったりしたら外に出てお散歩してくるのもおすすめです 席のご移動もいつでもお気軽にどうぞ 追加のご注文も、もちろんいつでもお申し付けください 気が済むまで本を読んだら、お会計はレジまでお越しください
昼間、鈴木理策の写真展を見にオペラシティアートギャラリーに行った。 写真に触れるたびに「写真はわからないんだよなあ」と自分にエクスキューズをつけるのだけど、じゃあ小説や映画ならわかるっていうの?と、わかるってなんなの?と、詰問の一つ二つしたくなるし、「いやわかりませんよ、小説だって映画だってわかりませんよ」と弱腰に応対するし、「そもそもそれらはわかるだなんて別に言ってないじゃないですか。勝手に決めつけて詰問してこないでくださいよ」と多少の反抗を見せたくもなる。 で、鈴木理策の写真はなんかすごい楽しくて、楽しいぞ、楽しいぞ、と思いながら見たのできっとこれでよい。なんかすごいよかったですよほんと。写真ってなんかしんないけどすげー!!すごいっす!!ごいっす!!!となった。なので国民のみんなも鈴木理策を見に行ってそのあとフヅクエにゴーだよ!という流れを確立したい。いやどっちでもいいや。いやどっちで
今月の福利厚生本 (佐藤くん) エドワード・ブルック=ヒッチング『世界をおどらせた地図』(関谷冬華訳、日経ナショナルジオグラフィック社)
昨日に続いてはてなブックマークでホットエントリーになっていて見かけた記事からの話題というかあれなんですが。でもそうだよなーというのは元々あったのでこの機だよなみたいなところであり。 で、電車より歩いた方が早い説ということで、いやほんとだよねーというか、早いかどうかはわからないけど歩くのってたまにはいいよね、と思いました。京王新線に乗るくらいなら。というか。 京王新線はそもそもよくわからないあれで、新宿→初台→幡ヶ谷→笹塚までの区間だけしか京王新線を名乗る電車というのはないというのが僕の認識なのだけど、合ってるかな。 合ってるとは思うのだけど、京王線があって一方で京王新線もあって、新宿駅から向かう時もなかなか迷うというか難易度が高くて。経路を変えた瞬間にいまだに迷う自信があるくらいで。 ややこしい名前のせいというか、京王初幡線とかがいいんじゃないかな。初台と幡ヶ谷行きたかったら初幡線ね、って
お客さんたちがそれぞれに座っていて、僕は厨房をうろうろしたり席についてカタカタしたりしていて、ふいに、「わ、今ここにいる人たち全員のこと俺好きだわ」という思いが強い実感を伴って湧いてくる瞬間というのがあって、もちろんお客さんそれぞれについては基本的には何も知らなくて、知っているのは「この時間をこの場所で過ごすことを選択してそしていま本を読んでいる、あるいは何かに打ち込んだりしている、あるいはゆっくりしている」というそのくらいの情報でしかないわけだけど、それでも、この人たち、全員好きだ、と思う時がある。それは僕にとってとても幸福な瞬間だ。 また、そういう時はわりと「うわー俺も客としてここで過ごしたいなー」とセットで思うことが多い。誰かに作らせた酒飲みながらここで本読みてーという強烈な欲望。 ファーストフードのお店のスタッフなり社長なりだれでもいいけど従事している人にとって、自分たちの生活のも
掲題の通りなんですが、長いので、目次。 (追記:ここからまた変わったりしています。現在の店のあれこれはaboutページで。) ●変更内容 ●これまでの料金システム ●その背景 ●その結果 ●その中で感じていた細かな課題 ●ではなぜ変えるか ●これまで来てくださった方へ ●ブルータス ●これまでの料金システム 昨年10月のオープンからこれまでは、メニューに値段はつけず、「お好きな金額をお支払いください」というものだった。 フヅクエは、一人の静かな時間をこころゆくまでゆっくりお過ごしください、本を読むなり、何かを書いたりするなり。何にも邪魔されない贅沢な時間をお過ごしください、という店なわけで、ある意味、飲食物以上に、この空間であり、過ごす時間でありが一番の提供物だと僕は思っている。そういう性質の空間と、「お好きな金額を」は親和性が高いようにも思われた。 どういうことか。 ●その背景 かつて静
よみもの一覧 2019/12/26 今日の一冊 2019/12/25 会話のない読書会 1/20 リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』 2019/12/22 読書日記(167) 2019/12/22 今日の一冊 2019/12/21 今日の一冊 2019/12/20 今日の一冊 2019/12/18 今日の一冊 2019/12/17 今日の一冊 2019/12/15 会話のない読書会 1/10 滝口悠生『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』 2019/12/15 読書日記(166) 2019/12/15 今日の一冊 2019/12/14 今日の一冊 2019/12/13 今日の一冊 2019/12/12 今日の一冊 2019/12/11 今日の一冊 2019/12/10 今日の一冊 2019/12/08 今日の一冊 2019/12/08 読書日記(165) 2019/12/05
店を出す場所を初台にした理由を昨日書いたけれども、少し続き。 どこにでも行きやすそうだし平和そうなので、初台、と思ったあと、ただそれだけで決めるっていうのも心もとないので初台を肯定してくれるデータとかがないものか、少しだけ調べた。 ターゲットというのかセグメントというのかわからないけれども、2,30代の単身者あるいはDINKSがたくさん住んでいたらいいよね、知らないけど、というところで、そこを肯定してくれそうなデータを、と思い。 まずその単身者はいっぱい住んでるの?というところで。 京王電鉄京王線|初台駅|駅|東京23区|飲食・小売の出店を科学する出店戦略情報局 これ見たら500m圏内、1km圏内、2km圏内で、一人世帯数が6200、22000、75000とあり、一人世帯率は64%ということで、候補に挙がっていた三軒茶屋と下北沢の数値を見たら、世帯数はそう変わらないのだけど率としては初台の
国語に関する調査なのか、というところで目次を見てみると2つ目の項目に「人とのコミュニケーションについて」というのがあって、そこって国語の管轄領域なんだ!というのがいちばん驚いた。 ところで1ヶ月に本を1冊も読まない人が全体で47.5%いる、とのことで、10年前の調査と比べても10%高くなっている、読書離れ、由々しい、という話なんだと思うのだけど、なんで読書っていつもこういう問題の立てられ方をするんだろうと僕はわりと思ってしまうのだけど。 人の趣味とか別にどうだっていいでしょというか。僕にとって問題があるとしたら本が売れなくなることでこれまでだったら出版されていた本が出版されなくなり僕が読めなくなる、ということが起きたら問題だなとは思うのだけど、そうじゃない論点については「別に読まなくてよくないですか」と思う。 たとえば今僕が読み途中だったり買ってまだ開いてなかったりする本(つまり書店のカバ
昨日この記事を読んで「あ、スタバと言えば」と思って思い出したのだけど、スターバックスが掲げている「サードプレイス」という言葉をたぶん最初に提唱したのはレイ・オルデンバーグという人で、これが結構スタバで(少なくとも僕が)感じていたサードプレイス感とは乖離している。 オルデンバーグは1989年に『The Great Good Place』と題する本を出していて、そこでサードプレイスについて論じているのだけど、これが翻訳されて2013年にみすず書房から『サードプレイス コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』というタイトルで出版された。 「コミュニティ」という言葉が出てきているから察知してもよかったのだけど、なんだか素直に「サードプレイスって大切だよね」という感じで読み始めたら、わりとこれがもう、こんなんだったら俺にとってはサードプレイスなんて唾棄すべきものだわ、という感じの、終始げん
誰かにとっての楽しい読書の時間が、より豊かで満ち足りたものになったらいい。 そんな思いから、本を読んで過ごすことに特化した店 「本の読める店fuzkue」の運営を始め、 読書にまつわるさまざまな活動をしています。
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