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大谷翔平
mk44.exblog.jp
財務分析をする時、必ず出てくるのがこのデュポンの式。 ROE (当期純利益/株主資本 )= 財務レバレッジ × 資産回転率 × 売上高利益率 ROEが大きい(小さい)原因がこの3つのどの項にあるかでより深い分析ができて便利というもの。しかしながら、ROEがなぜ重要で、いろいろな分解方法があるなかでなぜこの3つで分解するのか、というのを考えるとより良い。 ↓の本は、少し分厚いがアカウンティング、ファイナンスの両方がバランス良く学べる。 まず、ROEがなぜ重要かというと、企業の目的の一つに「成長」があるから、というのが一番シンプルかな、と。成長がなぜ企業の目的として相応しいかというと、一つは、結果として獲得できる「規模」が競争優位の源泉になりうるから。もうひとつは、社員のモチベーションにつながるから。あと、株主の期待に応えるため。この3つかなと思う。 で、成長が目的とするとなぜROEが重要かと
企業価値の評価方法には、DCF法、マルチプル法があるがベンチャー企業の場合は、ちょっと評価方法が特徴的。 ・リスク(通常のリスク+不確実性)が極端に大きい、 ・ほぼ赤字でありそのままではマルチプルは使えない と言った点があるからだ。 最近、ベンチャー起業家のセミナーに行くが、資本政策は非常に重要であるにもかかわらず、起業家の方々はあんまり得意でない、ことが多いよう。資本政策とは、資金をどこから、どれくらい、どのように調達するか、ということだ。そこで抑えておかないといけないのが企業の価値計算だ。 下記の表は、投資家側であるベンチャーキャピタルからみた企業価値評価法で、交渉の焦点となるのは、引き渡す株式のシェアである(それと、投資契約)。 まず、必要な数字は(VC目線で) ・投資期間 ・投資期間後の予想純利益(EXIT時点での会社の状態) ・投資予定額 ・類似企業マルチプル ・ベンチャーキャピ
マルチプルの意味 企業価値の定義は、企業が将来に渡って生み出すCFの現在価値である。これは常に正しい。ではマルチプル法で算出される企業価値とこの理論値とはどんな関係があるのか。 DCF法の定義は、 企業価値=∑ FCF / (1- WACC ) である。FCFが一定の成長率gで成長すると仮定するとこの式は簡単化されて(等比級数の公式より)、 企業価値 = FCF / (WACC -g ) =FCF × 1 / ( WACC - g) となる。少し変形すると、 企業価値 / FCF = 1 / ( WACC - g) となる。この右辺がマルチプルである。つまり、マルチプル法とはDCF法と本質的に等価である。 右辺は、FCFの成長性、資本コスト、投資利回り(ROIC)で決まる。 企業価値/FCF = (成長性、資本コスト、ROIC) つまりマルチプルの中身は、その企業の成長性と資本コストとRO
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