●コンゴ民主共和国保健省は,同国北東部の北キブ(Nord-Kivu)州等におけるエボラ出血熱に関し,8月7日までに44例を確認したと発表しております。 ●内訳は,確定例17例,可能性が高い例27例で,このうち死亡は36例です。 ●エボラ出血熱の発症地域は、北キブ州の5つの保健区内(Beni,Butembo,Oicha,Mabalako,Musienene)及びイツリ(Ituri)州の1つの保健区(Mandima)です。 ●北キブ州とイツリ州は,全域に危険情報レベル4の「退避勧告」が発出されています。渡航は止めて下さい。 1 エボラ出血熱について エボラ出血熱は,エボラウイルスが引き起こす,致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液,分泌物,排泄物などに直接触れた際,皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は,家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の